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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科59巻4号

2005年04月発行

今月の臨床 妊産婦と薬物治療─EBM時代に対応した必須知識

Ⅱ.妊娠中の各種疾患と薬物治療 1.日常的な突発疾患の治療と注意点

[消化器系疾患] 痔疾

著者: 永田智子1 春木篤1

所属機関: 1横浜市立大学市民総合医療センター母子医療センター

ページ範囲:P.442 - P.443

文献概要

1 診療の概要

 痔疾とは,直腸や肛門付近の疾患をすべて含めた総称で,頻度の高いものから順に,(1)痔核(いぼ痔),(2)裂肛(きれ痔),(3)痔瘻(うみ痔)に分類される.妊娠中は,便秘になりやすいことや循環血液量の増加,増大した子宮の圧迫による直腸肛門静脈内圧の亢進などによって痔疾に罹患しやすい.妊娠中の痔疾では出血や痛みによるQOLの低下が主な問題点であるが,ときには持続する出血のために高度の貧血に陥ることもある.

1. 痔 核

 直腸・肛門管領域の静脈叢に発生する静脈瘤をいう.3時・7時・11時の方向に好発する.内痔核と外痔核に分類される.

参考文献

1) 内藤博之 :【楽しくお産楽しく子育て 周産期医学から出産・育児を考える】出産編 便秘と痔.周産期医学32 : 22─26, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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