文献詳細
今月の臨床 妊産婦と薬物治療─EBM時代に対応した必須知識
Ⅱ.妊娠中の各種疾患と薬物治療 1.日常的な突発疾患の治療と注意点
文献概要
1 診療の概要
皮膚糸状菌による感染症を白癬という.病型は罹患部位により頭部,体部,股部,手,足,爪白癬に分類される.最も多い水虫は足白癬の俗称である.起因菌の大部分がTrichophyton rubrumかT. mentagrophytesである.足白癬は,(1)小水疱型,(2)趾間型,(3)角質増殖型の3型に分類され,(1)と(2)が多い.(1)はかゆみが高度,(2)は細菌感染の侵入門戸となりやすく,(3)は地下足袋や長靴を履く職業の男性に好発する.また,水虫は爪水虫(爪白癬)の併発が少なくない.確定診断は鏡検で菌要素を確認することである.
足白癬(特に趾間型)のコントロールが悪いと,夏季に細菌感染の侵入門戸となり蜂窩織炎を併発しやすい.また市販の水虫薬で接触皮膚炎を起こすこともある.これらのトラブルを避けるために,妊婦は早期診断および治療が望ましい.
皮膚糸状菌による感染症を白癬という.病型は罹患部位により頭部,体部,股部,手,足,爪白癬に分類される.最も多い水虫は足白癬の俗称である.起因菌の大部分がTrichophyton rubrumかT. mentagrophytesである.足白癬は,(1)小水疱型,(2)趾間型,(3)角質増殖型の3型に分類され,(1)と(2)が多い.(1)はかゆみが高度,(2)は細菌感染の侵入門戸となりやすく,(3)は地下足袋や長靴を履く職業の男性に好発する.また,水虫は爪水虫(爪白癬)の併発が少なくない.確定診断は鏡検で菌要素を確認することである.
足白癬(特に趾間型)のコントロールが悪いと,夏季に細菌感染の侵入門戸となり蜂窩織炎を併発しやすい.また市販の水虫薬で接触皮膚炎を起こすこともある.これらのトラブルを避けるために,妊婦は早期診断および治療が望ましい.
参考文献
1) 比留間政太郎 : 白癬.皮膚科診療プラクティス.(皮膚感染症治療戦略).pp84─90,文光堂,東京,1998
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