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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科59巻4号

2005年04月発行

今月の臨床 妊産婦と薬物治療─EBM時代に対応した必須知識

Ⅱ.妊娠中の各種疾患と薬物治療 1.日常的な突発疾患の治療と注意点

[皮膚疾患,感染症] 風疹

著者: 干場勉1

所属機関: 1石川県立中央病院産婦人科

ページ範囲:P.463 - P.465

文献概要

1 診療の概要

 風疹は,本来,小児期の軽症発疹症だったが,妊婦に初感染すると胎児奇形を発生することから胎内感染症の代表的な存在となった.わが国では1977年からの風疹ワクチン接種によって全国的流行はなくなったが,いまだに局所的流行と先天性風疹が報告されている.また,女性の抗体保有率は出生年代が1964年頃以後では約95%だが,1982~1987年では50~90%と低く要注意である.

 風疹は飛沫感染で生ずる.風疹の潜伏期は2~3週間で,まず上気道に感染し,所属リンパ節で増殖後のウイルス血症で発症する.三大臨床症状は発疹,発熱,リンパ節腫脹である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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