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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科59巻4号

2005年04月発行

文献概要

今月の臨床 妊産婦と薬物治療─EBM時代に対応した必須知識 Ⅱ.妊娠中の各種疾患と薬物治療 1.日常的な突発疾患の治療と注意点

[皮膚疾患,感染症] 結膜炎

著者: 金子政時1

所属機関: 1宮崎大学医学部附属病院周産母子センター

ページ範囲:P.473 - P.475

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1 診療の概要

 結膜炎は眼瞼および眼球結膜に起きた炎症である.自覚症状には,充血,眼脂,流涙,眼瞼腫脹感,熱感,痒みなどがある.他覚所見には充血,眼分泌,濾胞,偽膜,乳頭増殖,浮腫,眼瞼腫脹,結膜下出血,上皮性角膜炎,耳前リンパ節炎などがある.原因別に,アレルギー性結膜炎,春季カタル,ウイルス性結膜炎,細菌性結膜炎,フリクテンなどに分類される.結膜炎は結膜に濾胞性,乳頭性,偽膜性,カタル性,化膿性などのさまざまな症候を呈する.

 アレルギー性結膜炎(I型)は,通常,花粉症に代表されるいわゆるアレルギー性結膜炎を指す.臨床的にはアレルゲンの種類,性質や症状発現の時期から季節性アレルギー性結膜炎(結膜花粉症),通年性アレルギー性結膜炎,急性(偶発性)アレルギー性結膜炎の3つに分類される.季節性アレルギー性結膜炎は花粉症に伴うもので,季節性,地域性がある.アレルゲンとしてスギ,ブタクサ,カモガヤなど多数報告されている.通年性アレルギー性結膜炎は,常在性抗原によるものでハウスダスト,ダニ,真菌類,ペットの毛などが原因となる.

参考文献

1) Centers for Disease Control and Prevention : 1998 Guidelines for treatment of sexually transmitted disease. MMWR 47 : 1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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