文献詳細
今月の臨床 妊産婦と薬物治療─EBM時代に対応した必須知識
Ⅱ.妊娠中の各種疾患と薬物治療 1.日常的な突発疾患の治療と注意点
文献概要
1 診療の概要
帯状疱疹は,水痘と同じvaricella─zoster virus(水痘─帯状疱疹ウイルス)が原因で発症する.初感染として水痘を発症したのち,三叉神経節や脊髄後根神経節に潜伏する.その後,宿主の免疫状態により再活性化し帯状疱疹を発症する.
症状は,通常,最初に痛みを伴って皮疹が出現する.この時期には表皮内にわずかに水疱が認められるだけである.その後4日目ごろには,水疱が目立ち,真皮まで病変が進んで潰瘍を形成する.6日目ごろには血管炎を起こしてくる.10日目ごろには明らかに潰瘍が形成され,14日目ごろには深い潰瘍がみられる.このころには,末端の神経が破壊され,それが強い疼痛を起こしてくる.好発部位は,胸髄領域,三叉神経第一枝領域である1).
帯状疱疹は,水痘と同じvaricella─zoster virus(水痘─帯状疱疹ウイルス)が原因で発症する.初感染として水痘を発症したのち,三叉神経節や脊髄後根神経節に潜伏する.その後,宿主の免疫状態により再活性化し帯状疱疹を発症する.
症状は,通常,最初に痛みを伴って皮疹が出現する.この時期には表皮内にわずかに水疱が認められるだけである.その後4日目ごろには,水疱が目立ち,真皮まで病変が進んで潰瘍を形成する.6日目ごろには血管炎を起こしてくる.10日目ごろには明らかに潰瘍が形成され,14日目ごろには深い潰瘍がみられる.このころには,末端の神経が破壊され,それが強い疼痛を起こしてくる.好発部位は,胸髄領域,三叉神経第一枝領域である1).
参考文献
1) 本田まりこ : 抗ウイルス薬の使用でPHNは減少へ.抗ウイルス薬を主体とした帯状疱疹治療の最新戦略.pp4─5,トーレラザール・マッキャン,2000
2) Cunningham FG, et al : Infections. In : Williams Obstetrics. 21st ed, pp1463─1464, Appleton and Lange, Stanmford, Connecticut, 2001
3) Enders G, Miller E, Cradock─Watson, et al : Consequences of varicella and herpes zoster in pregnancy : prospective study of 1739 cases. Lancet 343 : 1548─1551, 1994
4) 宮崎東洋 : 帯状疱疹の疼痛管理.JHIFコンセンサス,pp6─7, 2000
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