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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科59巻4号

2005年04月発行

今月の臨床 妊産婦と薬物治療─EBM時代に対応した必須知識

Ⅱ.妊娠中の各種疾患と薬物治療 1.日常的な突発疾患の治療と注意点

[そのほか] 腰痛

著者: 今西由紀夫1

所属機関: 1関東中央病院産婦人科

ページ範囲:P.495 - P.497

文献概要

1 診療の概要

 妊婦の半数以上は程度の差こそあれ腰痛を訴える.その数は妊娠週数の増加とともに増え,多くは分娩後に軽快する.したがって,その大部分は妊娠による生理的な身体変化によるものと考えられるが,そうでない場合もありうるので,慎重な鑑別診断が求められる.

 一般の腰痛をきたす疾患を表11)に挙げた.整形外科的疾患(脊柱・腰部運動器疾患),神経疾患,内臓(消化器,生殖器,泌尿器関係)疾患,脈管疾患,心因性疾患などが挙げられるが,このようなさまざまな病態が,たまたま妊娠中に偶発的に起こるとは考えにくいものを除外し,筆者なりにより重要と思われるものをまとめ新しい分類を試みたので,それを表2に示す.これは出現頻度が高いもの,あるいは早期の診断・治療が必要なものを中心に取り上げた.

参考文献

1) 吉良貞伸,栗原信夫 : 腰痛症の診かた,治し方.集中講座さまざまな腰痛症.日本医師会雑誌128 : 1755─1760, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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