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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科59巻4号

2005年04月発行

文献概要

今月の臨床 妊産婦と薬物治療─EBM時代に対応した必須知識 Ⅱ.妊娠中の各種疾患と薬物治療 2.妊娠合併症の治療と注意点

[循環器疾患] 不整脈

著者: 根木玲子1

所属機関: 1国立循環器病センター周産期科

ページ範囲:P.510 - P.512

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1 診断の概要

 不整脈合併妊娠においては,不整脈そのものより,原因となる器質的心疾患の存在が問題となるため,必ず心エコーにより基礎疾患の有無の検索を行う.例えば,僧帽弁狭窄に伴う心房細動,心筋症における心室頻拍などである.また,甲状腺機能亢進に伴う心房細動も見逃してはならない.

 不整脈は,直ちに治療を要する急性心不全,甲状腺クリーゼ,頻拍発作から,単なる機能的な洞性頻脈まで多種多様である.発作が長期化すると子宮胎児循環にも影響を与える可能性があり,すみやかな発作停止が求められる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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