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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科59巻4号

2005年04月発行

文献概要

今月の臨床 妊産婦と薬物治療─EBM時代に対応した必須知識 Ⅱ.妊娠中の各種疾患と薬物治療 2.妊娠合併症の治療と注意点

[循環器疾患] 高血圧

著者: 根木玲子1

所属機関: 1国立循環器病センター周産期科

ページ範囲:P.513 - P.515

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1 診断の概要

 妊娠中の高血圧には,妊娠前より腎炎や高血圧が存在し,妊娠により高血圧が発現・顕在化,増悪するものと,妊娠によってはじめて高血圧が出現するものとがある.前者を高血圧症(chronic hypertension),後者が妊娠高血圧である.

 従来の日本産婦人科学会の妊娠中毒症の病型分類には,前者は混合型妊娠中毒症として,後者は純粋型妊娠中毒症として分類されていた.しかし今春より,従来の「妊娠中毒症の定義分類」から「妊娠高血圧症候群の定義・分類」と改定されることとなる.それによると,妊娠高血圧症候群の定義は,「妊娠20週以降,分娩後12週までに高血圧がみられる場合,または高血圧に蛋白尿を伴う場合のいずれかで,かつこれらの症候が偶発合併症によらないものをいう」とされている.詳細は,本誌「妊娠高血圧症候群」の項を参照されたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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