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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科59巻4号

2005年04月発行

今月の臨床 妊産婦と薬物治療─EBM時代に対応した必須知識

Ⅱ.妊娠中の各種疾患と薬物治療 2.妊娠合併症の治療と注意点

[感染症] A群溶血性連鎖球菌

著者: 松田静治1

所属機関: 1江東病院産婦人科

ページ範囲:P.594 - P.595

文献概要

1 診療の概要

 連鎖球菌(Streptococcus sp.)は溶血性連鎖球菌という名のごとく,発育した培地上に示される溶血の有無により病原性が判断され分類されてきたが,Lancefieldにより菌が持つC多糖体の抗原性からA群,B群,C群などに分けられるようになった.

 連鎖球菌,ことにStreptococcus pyogenes(化膿連鎖球菌)はA群連鎖球菌あるいはA群溶血性連鎖球菌とも呼ばれ,扁桃炎,猩紅熱を起こしたり,続発症として急性糸球体腎炎,リウマチ熱を惹起する菌として重視されている.

参考文献

1) 松田静治 : レンサ球菌感染症─産婦人科領域.臨床と微生物15 : 719─723, 1988
2) 岩崎恵美子 : 劇症型溶血性レンサ球菌感染症.感染症の診断,治療ガイドライン2004.日医会誌132 : 202─205, 2004
3) 宇田川秀雄,他 : 劇症型A群レンサ球菌感染症(分娩型)の臨床像.日産婦誌51 : 1141─1119, 1999
4) The Working Group on Severe Streptococcal Infections : Defining the group A STSS. JAMA 209 : 390─391, 1993

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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