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連載 OBSTETRIC NEWS
Evidence based medicine : インドメサシン
著者: 武久徹1
所属機関: 1武久産婦人科医院
ページ範囲:P.668 - P.671
文献購入ページに移動インドメサシンは,北米では産科領域では羊水過多症の治療と陣痛抑制剤として使われる薬剤である.欧米では多くの施設が早発陣痛の際に硫酸マグネシウム投与で不成功のときに第二選択の薬剤として採用している(Eur J Obstet Gynecol Reprod Biol 77 : 41, 1998).
2004年の米国周産期医学会の卒後教育講義でも「早産 :(切迫早産妊婦に)陣痛抑制剤を投与すべきか?」というテーマが取り上げられ,講師Mercerは対照5研究(Gamissans 1978/Spearing 1979/Niebyl 1980/Katz 1983/Zuckerman 1984)とCochrane Libraryを引用しインドメサシンに関する有効性を取り上げ,インドメサシン投与により周産期死亡や新生児罹患は減少しないが,分娩時期延長(48時間,7~10日間)と早産率減少のうえでは有意に改善がみられることを紹介している(in syllabus of Obstetric Controversies : What to do when experts disagree, February 3, 2004).
2004年の米国周産期医学会の卒後教育講義でも「早産 :(切迫早産妊婦に)陣痛抑制剤を投与すべきか?」というテーマが取り上げられ,講師Mercerは対照5研究(Gamissans 1978/Spearing 1979/Niebyl 1980/Katz 1983/Zuckerman 1984)とCochrane Libraryを引用しインドメサシンに関する有効性を取り上げ,インドメサシン投与により周産期死亡や新生児罹患は減少しないが,分娩時期延長(48時間,7~10日間)と早産率減少のうえでは有意に改善がみられることを紹介している(in syllabus of Obstetric Controversies : What to do when experts disagree, February 3, 2004).
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