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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科59巻5号

2005年05月発行

今月の臨床 安全な婦人科手術をめざして

付属器の手術

付属器摘出・卵巣嚢腫摘出術

著者: 生水真紀夫1

所属機関: 1金沢大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.729 - P.735

文献概要

はじめに

 良性腫瘍に対する付属器摘出術・卵巣嚢腫摘出術は,婦人科手術のなかでも最も頻度の高い手術の1つである.腫大した卵巣は,可動性が増しており手術の難易度も高くないことから,比較的安全に行うことができる.しかし,悪性腫瘍症例,癒着のある症例,広間膜ないし後腹膜下に発育した巨大卵巣腫瘍症例などでは,尿管の偏位や視野の狭窄などのために臓器損傷をきたす危険性が高まる.また,癒着した卵巣(腫瘍)を剥離,摘出した場合には,全摘したはずの卵巣組織の一部が残存して術後に発育を始め強い疼痛の原因となることがある.さらに,最近では良性卵巣腫瘍を腹腔鏡手術により摘出することが多くなったが,腹腔鏡下手術では開腹手術とは異なる特有の合併症を生じる可能性があることにも注意する必要がある.

 本稿では,付属器摘出・卵巣嚢腫摘出術の施行に当たり特に問題となる点や合併症を取り上げて,安全確保のための予防策や対策について述べる.

参考文献

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7) Fleischer AC, Tait D, Mayo J, et al : Sonographic features of ovarian remnants. J Ultrasound Med 17 : 551─555, 1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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