臨床婦人科産科59巻5号

2005年05月発行

今月の臨床 安全な婦人科手術をめざして

リンパ節郭清など

骨盤リンパ節郭清

著者： 岩坂剛¹

所属機関： ¹佐賀大学医学部産科婦人科学

ページ範囲：P.745 - P.747

文献概要

はじめに

　骨盤リンパ節郭清は，婦人科悪性腫瘍手術において頻用される術式であるため，術中・術後に起こりうる合併症を理解し，その発生の予防法あるいは起こったときの対策を熟知しておくことは重要である．また，合併症のなかには，著しく患者のQOLを損なうものもあるため，術前の説明が非常に重要である．

参考文献

1） 福田耕一，岩坂　剛 : リンパ節廓清術におけるサテンスキー血管鉗子の有用性．産婦人科手術のコツ（日本産婦人科手術学会編）．pp172─173，メジカルビュー社，東京，2001

2） 小林　隆 : リンパ貯留腫の問題．子宮頸癌手術（小林　隆編），pp439─449，本司商事，東京，1961

3） 関場　香，石井良夫 : 子宮癌手術の術前・術後管理．産婦人科MOOK術前・術後管理（蜂屋祥一編）．pp162─173，金原出版，東京，1983

4） 林　幸三 : 子宮頸癌根治術後（岡林術式）のリンパ嚢腫について．産と婦23 : 829，1956

5） 高橋　道，田中俊誠 : 骨盤底の再建は無縫合がよい．産婦人科手術のコツ（日本産婦人科手術学会編）．pp236─237，メジカルビュー社，東京，2001

6） 佐々木寛 : 婦人科癌における術後浮腫改善手術の開発．厚生労働科学研究費補助金（がん克服戦略研究事業）平成14年度分担研究報告書