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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科59巻5号

2005年05月発行

今月の臨床 安全な婦人科手術をめざして

リンパ節郭清など

大動脈周囲リンパ節郭清

著者: 中原健次1 小島原敬信1 倉智博久1

所属機関: 1山形大学医学部発達生体防御学講座女性医学分野(産科婦人科)

ページ範囲:P.749 - P.751

文献概要

はじめに

 大動脈周囲リンパ節郭清は,婦人科では卵巣癌と子宮体癌の一部に適用されている.その範囲は,上縁を腹大動脈の腎動脈分岐部の高さまでとされており,通常,左腎静脈を確認して操作を行っているのが現状である.本術式は婦人科領域でも一般化しつつあるが,そのポイントは,「血管をていねいに露出していく操作であり,骨盤および後腹膜解剖の徹底した理解と運用である」といえよう.合併症の最大のものは,術中・術後の出血である.本稿では,術式の概要とポイントを説明し,合併症対策を述べる.

参考文献

1) 日本産婦人科手術学会(編): 産婦人科手術のコツ─その創意と工夫を伝承する.メジカルビュー社,2001
2) 国立がんセンター(編): 癌の外科─手術手技シリーズ11,婦人科癌.メジカルビュー社,1994
3) 葛谷和夫,中西 透 : 傍大動脈リンパ節郭清の治療効果は?臨婦産57 : 1531─1535,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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