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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科59巻6号

2005年06月発行

文献概要

今月の臨床 安全な産科手術・処置をめざして 妊娠中の手術・処置における安全対策

子宮頸管縫縮術

著者: 大槻克文1 澤田真紀1 八鍬恭子1 安藤智1 小出馨子1 岡井崇1

所属機関: 1昭和大学病院総合周産期母子医療センター産科部門

ページ範囲:P.829 - P.833

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はじめに

 従来,頸管縫縮術は,妊娠中期の流産または早産の既往を有し頸管無力症と診断される症例,円錐切除後の妊娠および妊娠中に円錐切除を行った症例などに対して予防的に行われることが多かった.一方,近年では経腟超音波の普及により,内診で頸管の開大が明らかになる前に頸管長が短縮している段階や胎胞が視認される状態での頸管縫縮術,すなわち治療的頸管縫縮術が行われるようになってきた.それに伴い,頸管縫縮術を施行するにあたり,その手術とそれに伴う処置に対する安全対策の必要性が高まっている.

 ここでは,妊娠初期に行う「予防的頸管縫縮術」および中期以降の「治療的頸管縫縮術」に対する適応についてのわれわれの考え方と,それぞれの合併症および安全対策について記述する.

参考文献

1) 大槻克文,松岡 隆,市塚清健,他 : 予防的頸管縫縮術は意義があるか?.周産期医学34(増刊号): 57─61, 2004
2) 大槻克文,澤田真紀,松岡 隆,他 : 正常妊娠における投薬上の注意点と薬剤の決め方「胃腸薬」.周産期医学33(増刊号)626─627, 2003
3) 大槻克文 : 21世紀の周産期医療「早産管理」.東京母性衛生学会雑誌20(1): 23─30, 2004
4) 金山尚裕 : 胎胞膨隆症例の管理・2.臨婦産52 : 730─732, 1998
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10) Golomb J, Ben─Chaim J, Goldwasser B, et al : Conservative treatment of a vesicocervical fistula resulting from Shirodkar cervical cerclage. J Urol 149 : 833─834, 1993
11) 齋藤順子,岸田和彦,森

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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