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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科59巻6号

2005年06月発行

今月の臨床 安全な産科手術・処置をめざして

妊娠中の手術・処置における安全対策

機械的分娩誘発法

著者: 山本哲三1

所属機関: 1札幌東豊病院

ページ範囲:P.838 - P.841

文献概要

はじめに

 分娩誘発とは自然陣痛発来前に分娩陣痛を人為的に起こし分娩を開始し終了させることであり,その手法は産科医療にとって必要である.

 分娩時に起こるトラブルは,最新の知識を駆使して注意しても産科医療の性質上完全に避けることはできない.

 母児救命のために分娩誘発を行うことは産科の日常医療でよくあることだが,近年の自然分娩志向のために,ともすると当然と思える分娩に対する医学的介入でさえも場合によっては医療事故の原因とみなされることがある.したがって分娩誘発を行うには正しい適応のもと,十分なインフォームド・コンセントを行い,合併症にも直ちに対応できるように準備をして慎重に行わなければならない.

参考文献

1)岡村州博,他 : 分娩に際しての諸問題とその解決.A.分娩誘発,分娩管理─よりよいお産のために.pp70─77,日本産婦人科医会,2004
2)大槻克文,長谷川明俊,岡井 崇,他 : 早産と局所免疫.臨婦産57 : 1053─1057, 2003
3)永井 宏 : 陣痛誘発.産と婦63 : 242─245, 1996
4)升田春夫 : 頸管拡張の処置.臨婦産56 : 440─443, 2002
5)武久徹 : 誘発分娩を何日間行うか?.臨婦産58 : 1516─1519, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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