文献詳細
今月の臨床 安全な産科手術・処置をめざして
分娩後の手術・処置における安全対策
文献概要
はじめに
癒着胎盤の発生頻度は年々増加しており,その最大の要因は帝王切開症例の増加によるものと考えられている.この50年でその頻度は10倍になったとされ,およそ2,500分娩に1例と報告されている1)が,実際にはさらに増加していると考えられ,毎日の臨床の場で遭遇する可能性が高くなってきている.その対応は慎重に行わないと思わぬ大量出血をもたらし,母体の生命まで脅かす危険性がある.
癒着胎盤の発生頻度は年々増加しており,その最大の要因は帝王切開症例の増加によるものと考えられている.この50年でその頻度は10倍になったとされ,およそ2,500分娩に1例と報告されている1)が,実際にはさらに増加していると考えられ,毎日の臨床の場で遭遇する可能性が高くなってきている.その対応は慎重に行わないと思わぬ大量出血をもたらし,母体の生命まで脅かす危険性がある.
参考文献
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2) Miller DA, Chollet JA, Goodwin TM : Clinical risk factors for placenta previa─placenta accreta. Am J Obstet Gynecol 177 : 210─214, 1997
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4) Kayem G, Davy C, Goffinet F, et al : Conservative versus extirpative management in cases of placenta accreta. Obstet Gynecol 104 : 531─536, 2004
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