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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科59巻7号

2005年07月発行

今月の臨床 月経前症候群と月経痛─どう対応するか

月経痛

器質的原因による月経痛の保存療法

著者: 岩部富夫1 原田省1 寺川直樹1

所属機関: 1鳥取大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.1016 - P.1019

文献概要

はじめに

 月経困難症は月経に随伴して起こる病的症状をいい,痙攣様の激しい下腹痛と腰痛を主とした症候群である.月経痛は,本来,月経困難症のなかの疼痛症状だけを指すが,両者は同義に用いられることも多い.月経痛は,子宮内膜症,粘膜下子宮筋腫あるいはミューラー管異常による月経流出路の閉鎖(腟閉鎖など)に起因する器質性月経痛と,骨盤内に疼痛の原因となる器質的病変のない機能性月経痛に分けられる.本稿では,わが国における月経痛の実態と器質性月経痛に対する診断の要点とその保存治療について解説する.

参考文献

1) 平成12年度厚生科学研究資料 : リプロダクティブヘルスからみた子宮内膜症等の予防,診断,治療に関する研究(主任研究者 : 武谷雄二).
2) 原田 省 : 月経困難症.産婦人科の実際48 : 1637─1639, 1999
3) 岩部富夫,他 : 子宮内膜症,産婦人科治療84 : 973─976, 2002
4) Takayama, et al : Treatment of severe postmenopousal endomentriosis with an aromatase inhibitor. Fertil Steril 69 : 709─13, 1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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