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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科59巻8号

2005年08月発行

今月の臨床 骨粗鬆症をめぐる新しい話題

予防・治療法

婦人科がん治療後の骨粗鬆症

著者: 角俊幸1 延山裕之1 石河修1

所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科女性病態医学(産科婦人科学)

ページ範囲:P.1132 - P.1135

文献概要

はじめに

 婦人科悪性腫瘍に対する手術療法では,閉経前の患者に対してもしばしば両側卵巣が摘出される.これらの症例では,両側卵巣機能の消失によるエストロゲンの欠乏により,hot flash,発汗過多,不眠,いらいら,肩こりなどの更年期障害(卵巣欠落症状)や,骨盤底粘膜組織の萎縮による排尿障害や性交障害,さらには骨吸収が亢進し著明な骨塩密度の低下を認め,これが骨粗鬆症,ひいては骨折のリスクを高めている.

 そこで,本稿では婦人科癌治療時の卵巣摘出における骨への影響について骨代謝マーカーを中心に検討し,卵巣摘出後の骨粗鬆症の予防・治療法について,筆者らの自験例を中心に解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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