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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科59巻9号

2005年09月発行

連載 Estrogen Series 65

「イソフラヴォンを含む大豆蛋白が有する更年期女性における知的活動,骨ミネラル密度,および血漿脂質に及ぼす影響 : ランダムコントロール研究」-JAMA誌よりの要約

著者: 矢沢珪二郎1

所属機関: 1ハワイ大学

ページ範囲:P.1296 - P.1296

文献概要

大豆などに含まれる植物性のエストロゲンはphytoestrogenと呼ばれ,その成分にはイソフラヴォン(isoflavon)と総称されるdaidzein, gluceteinなどのエストロゲン受容体と結合し,エストロゲン作用を発揮する物質を含む.最近では大豆を原料としたサプリメントが更年期症状に効くとのふれ込みで一般に広く販売されているのは周知のごとくである.これらの大豆製品には本当に治療効果があるのであろうか.われわれは患者から日常的に質問を受けることが多く,明確な返答をすることは必ずしも容易ではない.

 先回のエストロゲンシリーズに続いて,今回ご紹介する論文は,オランダで年齢60~75歳の202名の健康な更年期後の女性を対象に二重盲検ランダムプラセボコントロール試験(double blind, randomized, placebo─controlled trial)を行った研究の結果である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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