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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科6巻10号

1952年10月発行

文献概要

原著

婦人體温測定部位に就て

著者: 千葉尭英1 渡邊義賢1 松本隆治1 大道準一1 名方正夫1

所属機関: 1神戸醫科大學産婦人科教室

ページ範囲:P.441 - P.446

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 體温の生理的變化や,その測定方法等に就ては,生理學,衞生學的方面を始めとして,誠に多彩な検討がなされて,今更加えるべきものが尠いが,最近「基礎體温測定」が吾々産婦人科領域に於て,研究上にも殊に重要性を増し,又臨床上にも一般婦人に薦める事が多くなり,從つて體温測定は婦人科醫の常識として再認識が必要となつた。茲に體温測定に關する基礎的研究の一端として,婦人體温の各測定部位に依る温度差やその季節的,或は生理的變動を究めて置く事は決して無駄ではない。
 體温の測定部位は,古くより多くの學者に依つて研究せられ,直腸温が眞の體温變動を示すに最も適當なりとされている。而して一般人には常測するのに不都合が多いために,日本人は主として腋窩を,歐米人は口腔内温度を測定するのが習慣となつている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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