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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科6巻12号

1952年12月発行

雑誌目次

特集 避妊と不妊

避妊と不妊との定義

著者: 安藤畫一

ページ範囲:P.545 - P.546

 本誌の時代の趨勢にかんがみて「避妊と不妊」の特集號を企てたについて,編集の一人として,先づその劈頭にその定義に到する卑見を述べることゝした。識者間に幾らかの異議があるために,これを正しく整理することを志したのである。

不妊症の原因,診斷及び治療

血液型と不妊症

著者: 長谷川敏雄

ページ範囲:P.547 - P.549

 日常爲し得る臨床検査に依ては夫妻の孰れにも其の原因の證明されぬ所謂原因不明な不妊症(別項精子免疫に因る不妓症は其の一つである)の一つに夫妻間に於ける血液型の關係に因るものがある。

性病と不妊

著者: 中島精

ページ範囲:P.551 - P.553

1.淋疾等について
 今次大戰後第4性病を始め,淋疾や梅毒は非常に多いように思われたが,昨今は第4性病の如きは殆ど見る事が出來なくなつた。第4性病はサルフア劑や,アンチモン劑によつて非常によく治るようになつたからと思う。クロランフヱニコールが出來て特效があると報告せられてから樂しみにしていたが實験例を今日迄得る事が出來ない仕末である。あの難治のエスチオメーヌも今後は見られなくなるのだうらか。
 淋疾 パンパンにおいて著しく減少しつゝあると云う當局の報告と共に,我々の外來を訪れる患者は少くなつた。事實急性淋疾を今日診察することは非常に珍らしい事になつた。淋菌性附属器炎で入院する者など殆どない。之は我々のような大きなクリニークに來る前に第1線の診療所でペニシリン其他の治療を受けるからと思われる。そして時たま慢性化したものを診るにすぎない。事實一般に淋疾が減少したものと思われる。之も淋疾の治療と豫防が進歩したためと思われる。

不妊とビタミン

著者: 坂倉啓夫 ,   山本浩

ページ範囲:P.554 - P.560

まえがき
 ビタミンは榮養素として缺くべからざるものであるから此等のうち一つでも不足缺乏する時は種々の疾病を起し得るわけである。特に戰時中とか或いは限られた生活状況の下に於て,その疾病が著しく増加した事から研究が進み今日に至つているが,最近はホルモンの非常な發展にビタミンは稍々忘れられた形である。しかしホルモンの代謝に關係があることが示されつつあり,例えばビタミンEの黄體ホルモン代謝に對する影響をプレグナンデイオールの測定により判定したり,エストロゲンの肝に於ける不活化作用はビタミンB複合體の存在により初めて行われる等ビタミンとホルモンとの新しい關係が見出されつつある。

基礎體温と受胎性

著者: 山口哲

ページ範囲:P.561 - P.564

1.はしがき
 基礎體温(Basal body temperature略してBBT)に於ける基礎というのは基礎代謝に於ける基礎と同様な意味であつて,體温上昇の重要な因子である筋肉運動,食物攝取及び精神活動の三者を缺如するときの體温であつて,人間體温の基準となるものである。
 この條件を滿足させるのは正常の熟睡をした後の朝の覺醒直後(午前6〜7時牛)の體温であるので覺醒時體温(Waking body temperature)とも云われている。BBTを毎日適宜の體温記入用箋に記入してゆくと基礎體温曲線(BBT curve)が出來る。これにより排卵日を知り得ることを發表したのはRubenstein (1937年)であるが,その後Palmer and Devillers, Tompkins, Kleitm—an, Davis等の研究によりBBT曲線で卵巣機能と排卵期及び大凡の排卵日までも判定出來ることが確認されるに及び,BBTは婦人生理の研究上必要缺くべからざるものとなつた。

頸管粘液と受胎性

著者: 原田輝武

ページ範囲:P.565 - P.569

1.緒言
 妊娠が成立するためには,先づ受精が完成されなければならない,そのためには腟内に射出された精子が,頸管より入り,子宮腔内を經,卵管に達し,普通その膨大部に於て卵子と遭遇することが必須要件となる。しかるに頸管は常にその内膜より分泌された粘液を以つて充たされているので,この粘液内を精子が通過し得るか,否か,ということは重大な意義を有する。初めてこの問題を取り上げたのはMiller and Kurzrok (1932)で,彼等は彼等の考案した方法により頸管粘液の性状の如何によつては精子は屡々粘液内貫通不能となる場合のあることを發表し注目を引いた。次いでSeguy and Vimeux (1933)は排卵期頃の一定時期に於てのみ精子の粘液内貫通が容易になることを證明した。それ以來,頸管粘液が一躍注目を浴び,その性状が種々觀察,研究せられ,不妊との關係が追求されるに至つた。

不妊と腟内容塗抹標本

著者: 石川正臣

ページ範囲:P.570 - P.573

はしがき
 腟内容の塗抹標本を検査することによつてわれわれは子宮癌その他の性器惡性腫瘍の診斷を下すことができるが,またこれによつて卵巣機能のありさまやホルモン劑の效果などを知ることができる。ここに問題とされた不妊の原因にはいろいろのものがあるが,その重要な原因の一つとして卵巣の機能異常がある。すなわち卵巣において卵胞が成熟し,一定の周期をもつて排卵され,その排卵の後で黄體が形成され,その間にあつて卵胞ホルモンと黄體ホルモンとが内分泌され,これが子宮内膜や腟壁の粘膜などに一定の影響を及ぼしてゆくということに障碍が起るならば不妊が起り得るのである。
 卵巣の機能が正常に營まれているかどうかは普通に發育している子宮が存在するならば月經という現豫が見られるか否かによつて知ることができる。しかし周期的に見られる子宮出血のすべてが必ずしも排卵を伴うところの月經であるとはいえない。從來月經というものは卵巣に排卵が起り,黄體が形成され,その黄體が衰えはじめる時に起る子宮内膜からの出血であるとせられていた。事實これが多いのであり,健康な婦人の性成熟期を通じて見られるものであるが,近年になつてこのほかにいわゆる無排卵性月經Anovulatory Me-nstruationというものがあることがわかつたのである。

不妊症と子宮内膜検査

著者: 渡邊輝彦

ページ範囲:P.574 - P.577

 女子不妊原因の探究上に於ける子宮内膜の診査切除切片標本鏡検の意義に就て,以下主として實際の臨床の面から述べてみたい。

尿中Pregnanediol測定と不妊症

著者: 輿石田鶴穗

ページ範囲:P.578 - P.582

まえがき
 各種性ホルモン代謝研究の大部分は血液中又は尿中に於ける其の化合物を測定することに依つて行われており,就中卵胞ホルモンやAnrogen等は體中に多量に存在するので生物試験にょり容易に測定が行われている。
 然るに黄體ホルモン(progesterone)は極めて微量にしか,血尿中に排泄されぬ爲Clauberg法,Corner法等,從來知られている直接定量法では測定し得る範圍が粗に過ぎ,從て其の實用價値は低いものとされていた。唯最近其の直接作用を白鼠子宮内膜の變化に依つて検するHooker,Fordes等の微量定量法が提唱されるようになつたが,種々な装置や多大の熟練を要するので未だ實地的でなく,今後の改善に俟つ所が多い恨みがある。

卵管通氣診定法に就て

著者: 長谷川敏雄

ページ範囲:P.583 - P.584

 女子不妊症と密接な関係がある卵管通氣の診定法としては凡そ次の如き方法がある。
 1.卵管逼氣法Pertubation:子宮腔を經て卵管腔内に室氣乃至ガスを壓入し,其の腹腔口より腹腔内への逸出の有無に依る壓力計指針下降の有無を觀察すると共に,特殊聽診器を用いて其際發生する水泡音の有無を腹壁上より聽診する方法である。

卵管通水法

著者: 八木日出雄

ページ範囲:P.585 - P.590

1.通水法の歴史
 私が卵管通水法を初めて發表1)したのは昭和4年11月(1929年)名古屋に於ける第20回近畿婦人科學會の席上であつたから今日既に23年を經ている。通水法という名前も又それを横文字にしたHydrotubationという名稱も私が附けたのであつて,これはその演説の際にもハツキリ述べている。翌1930年その原著2)が近畿婦人科學會離誌に掲載された。Hydrotubationという語を考えたのはRubin testがPertubation或はIntubat—ionと呼ばれていたのに對したのである。
 私はRubinの通氣法が我國に紹介されて間もなく京都大學でこれを追試していたが,その後Heusaの造影法が鍮入されてから,この方も併せ實施し,不妊症患者の診斷に兩者を盛んにやつて見て,その長短を比較研究する立場にあつた。造影法は正確で結構であるが,「レ」装置のない開業醫は全然やれないし,通氣法は無手勝流であるが成績がドーモ正確でない。造影法をやつている時の體驗であるが油劑の注入が圓滑にゆき壓力計の指針が高くならなかつた時は油劑を10cc以上も入れたら大抵通過佳良と判斷が出來,あとで「レ」寫眞像を見て前の想像とよく一致することであつた。これに反して,兩側卵管の閉鎖の際は油劑の注入は困難で強い抵抗を感じ,強いて注入せんとすれば外子宮口から漏洩する。これは「レ」像を待つ迄もなく閉鎖である。

卵管通過檢査法としての卵管通色素法Chromotubation

著者: 三谷靖

ページ範囲:P.591 - P.593

1.はしがき
 女性不妊の原因は種々あり,最近更にこの方面の研究は進歩した。然し實地上本症の原因としては子宮附屬器の炎性疾患又は後遺症による卵管の通過障碍が主なる一因であごるとは云うまでもない。これは双手診で判ることもあるが判らぬことも少くない。從てどうしても卵管通過検査法を行わねばならない。所が不妊症の診斷に單に双手診のみで満足している婦人科醫が少なくなく,子宮後屈症や子宮發育不全症を不妊原因と見なす場合が多い。
 元來癒着のない移動性子宮後屈は一般に考えられている程不妊原因とはならぬものであるし,又未妊子宮は經産子宮に比べて小さく觸れるものでこれを發育不全症と誤診されることが少くないから移動性子宮後屈や輕度の發育不全症を不妊原因として過大評價せぬ様にしなければならない。從て卵管通過検査法を行わすに後屈の矯正手術を行つたり,ホルモン療法をするのは若し卵管不通の時は全く的を外れた治療をしていることになり,無用に患者に肉體的精神的經濟的負擔をかけることになる。

婦人性器結核の診斷

著者: 水谷佐

ページ範囲:P.594 - P.598

Ⅰ不妊症と婦人性器結核
 婦人性器結核が重要な不妊原因をなすことは諸家の認める所である。本症は卵管に最も頻發し(85〜90%),次で子宮腔を犯すことが多い(50〜70%)。其の結果は卵管では卵管採の機能や卵の運搬に必要な粘膜上皮の氈毛運動が障害され,更に粘膜の腫脹からも妊卵の移動が障害されて時に子宮外妊娠を來すことがあり,腹腔口や管腔が癒着閉鎖すると遂に永久不妊症を招來する。次に子宮内膜が犯されるとたとえ卵管は健常でも妊卵の着床が困難となり,幸に着床しても子宮内妊娠の流産に終ることが多い。Graefeは婦人性器結核の20%は小兒期に始り,不妊原因をなすと云い,Kellerは既往症として不妊と結核性疾患とがあれば本症の疑が強いと述べており,何れにしても本症は性成熟期に多く,不妊を招來する事が多い。貴家は573例の婦人性器結核中60.4%は30歳以下に見られ,而も61.2%は不妊であるとした。

男性不妊症

著者: 金子榮壽

ページ範囲:P.599 - P.601

 文明國では,十組の夫婦の中一組が不妊であると言われている。
 不妊の責任を,吾國に於て從來から妻の側におくことが多く,從つて,専ら妻が先づ産婦人科醫を訪ねるのが常である。

男性性器檢査法

著者: 市川篤二 ,   齋藤豊一

ページ範囲:P.602 - P.604

 不妊を主訴とする夫婦に於て,相當の高率で夫側に責任ある事は事實である。男子側の不妊の原因は,1.性交不能症,2.精子形成障害,3.精液路の障碍,の3種類に分類し得る。從つて,患者を診察する場合に當つても,この3者の何れに該當するかを考慮する事が肝要である。

精液の性状と檢査法と

著者: 高嶋達夫

ページ範囲:P.605 - P.610

はしがき
 精液とは生殖機能を有する時期の男子の性的興奮に際し尿道から射出する液體である。精液の異常は直ちに不妊に重大の影響を及ぼすのであつて不妊夫婦の50〜60%は多少なりとも男性不妊,とくに精液の異常にあると云われている。それ故不妊夫婦の診断治療に當つては精液の検査は婦人科醫にとつて必要缺くべからざるものである。以下精液の性状検査等について述べる。

妊娠し易い性技巧

著者: 中島精

ページ範囲:P.611 - P.612

緒言
 妊娠し易いテクニックについて何か書けと云う注文である。編集者が如何なる意圖で,如何なる事を書かせようとしたのか判然しないので困つたままに書いてみる次第である。
 避妊法殊に荻野式避妊法の逆を行えば,妊娠し易くなるし,不妊の治療をすれば妊娠し易くなる筈である。然しそれでは味もソツケもない話であるので少しく理屈をつけて述べることにする。

附屬器疾患を主因とする不妊症の手術療法

著者: 長谷川敏雄

ページ範囲:P.613 - P.623

 之は一定の適應のもとに子宮腔を中心として卵管及び卵巣に對して行はれる手術で,之を兩場合に分けて述べれば次の如くである。

不妊症のホルモン療法

著者: 藤井久四郞

ページ範囲:P.624 - P.628

 妊娠の成立,持績及び分娩という過程は極めて複雑微妙な現象で,それには種々の要素が關連しているが,その中で内分泌的要素は最も重要なものの一つに属している。この現象を中心としての内分泌的研究はかなり進歩して來たが,不妊症を確信をもつて内分泌的に治療しうる段階にはまだ遠いというべきであろう。
 この小文では相反する議論を多數引用することをさけ,今日の代表的と思われる知見に立脚しておよその治療方針を検討してみたいと思う。

卵巣刺戟間腦照射

著者: 安井修平

ページ範囲:P.629 - P.632

はしがき
 私が此の治療法を發表したのは昭和9年4月(1935)の日本婦人科學會の宿題報告のときである。1927年にZondek-Aschheimは妊婦尿を以てする妊娠の生物學的診斷法を發表し,その本態は腦下垂體前葉ホルモンであるとした。勿論當時吾が國の村田,獨のPhilipp等は絨毛細胞ホルモンであると考えて居り現今では妊娠反應を起すホルモンが腦下垂體のホルモンで無いことは明となつて居るが兎も角もZondekの研究から腦下垂體内分泌學が著しく發展し,腦下重體は諸種内分泌臓器に對して支配的内分泌作用を持つて居ることが明かにされた。
 他方「レ」線の治療的應用が盛となり所謂Arndt-Schultzの法則に從つて「レ」線の生物學的作用のあることが唱えられて「レ」線の細胞に對する刺戟作用が考えられるに至つた。

人工授精

著者: 山口哲

ページ範囲:P.633 - P.636

1. はしがき
 人間に行われた人工授精の最初の記録は,1799年にJohn Hunterが尿道下裂の男子の精液を人工的にその妻の腟内に注入して妊娠に成功したのに初るが,多くの學者の注目を惹くに至つたのはそれから約100年を經た1866年に米人MarionSimsが得た成功例である。すなわち彼は性交後直ちに後腟圓蓋部より精液を採取して子宮腔内に注入する方法を27例に行い成功1例を得たのである。その後,多數の學者により種々な方面より詳細な研究がなされたが,中でもRohleder(1911年)の研究が最も詳細で,彼は65例に人工授精を行い成功21例を得た。
 かくして人工授精は次第に不妊の治療法として確固たる地位を占めるに至り,醫師のみならず一般人ことに不妊夫婦の大きな關心事となつたのであるが,實施法に於ても成功例の數においても大きな發展を遂げたのは實に最近10年間であつて,アメリカでは既に人工授精兒が20,000人も誕生していると報ぜられている。

不妊症に對する温泉療法の効果

著者: 長谷川敏雄

ページ範囲:P.637 - P.638

 温泉療法の效果に就ては世界的温泉國たる我國では古來一般に知られているところで,殊に婦人科的不妊症に對するそれに就ては殆ど俗説化するほどにさえなつておるが,然しこれには一定の科學的根據があり,敢て俗説視すべきものではないことを記憶すべきである。
 以下先ず本療法の一般效果に就て述べ,次で不妊症のそれに及ぶこととする。

避妊の理論と実際

家庭から觀た避妊問題—人間生殖の合理化

著者: 安藤畫一

ページ範囲:P.639 - P.641

I.生殖の合理化と避妊
1.生殖方針の2種
 生物界に於ける生殖方針に2種がある。その1つは原始的の放任生殖であり,他は丈化的の統制生殖である。放任生殖では,植物に於けるが如く全く自然状態に放任するかまたは動物に於けるが如く性慾の赴くままに放任するのであるが,統制生殖では人爲工作を施して生殖を或は強化し或は制限し,または優良化を謀るのである。

人口問題からみた避妊

著者: 舘稔

ページ範囲:P.642 - P.647

1.序論
 人口は人間の集團である。この人間の集團である人口は獨自の運動を営んでいる。『ゆく川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらす……』こうして人口の運動はあまりにもしばしば流水にたとえられてきた。このたとえはいかにも美しいが,人口の運動は,流水のような他動的,機械的な運動とは本質的に異つている。人口の運動の本質は,一定の秩序をもつて,人口の内面から發現する出生と死亡とによる自己再生産力に基ずく獨自の自動運動なのである。
 人口を構成する個々の人間は生物であるから,人口は生物集團に働く生物學的法則の適用をうける。けれども,人口を構成する個々の人間は,具體的に,何等かの社會集團の1員として社會的に生存し活動する,それゆえに,人口に働く生物學的法則は社會の『場』において作用する。この意味で人口現象は社會的に規定される。すなわち,人口現象の本質的特質は有機的,社會的自己再生産運動であるという點にある。

避妊の適應症

著者: 秦淸三郞

ページ範囲:P.648 - P.650

 現在の日本は國土の割に人口過剩,食糧の不充分,經濟の逼迫,心身過労による心身の傷害等のため,國家的並に私的兩方面より避妊の必要に迫られて居り,政府も我國として嘗てみざる避妊藥また避妊器具の製造をも許可している位である。
 避妊の適應となり得るものは現在の我國に於ては極めて廣範圍であるが,避妊の適應症をのべる前に,屡々使用されてはいるが,不適當な受胎調節法なる言葉の代りに避妊という言葉に統一し,殊に素人への啓蒙には避妊という言葉を使用した方が遙によいと思うのでそれについて少しく申しのべ度い。その理由は受胎調節という言葉はconception controlを譯した言葉であつて,一應良さそうであるが,事實とは反對して居るから.である。即ち1)實際行うて居る受胎調節の方法の多くは,受 精調節であつて決して受胎調節ではなく2)受胎調節という言葉を推奨する人々は,實際 行うて居る方法の中で,受精阻止よりは受胎阻 止が主であると思われる方法例えば避妊リン グ,避妊ピン等は堕胎法であるから絶對いけな いという。即ち眞の受胎調節はいけないといゝ ながら,受胎調節という言葉を使用している。3)實際行うている多くの方法は受精調節である から,受胎調節という言葉とは一致せぬ上に, 素人には理解し難く面倒である。

對卵子法による避妊

著者: 荻野久作

ページ範囲:P.651 - P.657

I.緒言
 この標題は,本誌編集部が私に命じた課題である。對卵子法による避妊とは,現在のところ,排卵の時期を制定して卵子の受精能力消失後の時期を避妊に利用しようとする方法で,具體的には月經周期利用法と,基礎體温法とを意味するものと思う。
 私は嘗て,婦人の排卵期や受胎期について研究發表した。その研究は妊娠成立の機序を明かにする上に於て一進歩を來したものと思つて居る。しかし,その研究は受胎を目的として行われたものであるから,その裏をそのまま避妊の目的に利用すると誤解を來す虞があるように思うから,この機會にそれらの點に觸れて置くことにする。

受胎調節の方法と効果

著者: 森山豊

ページ範囲:P.659 - P.663

1.はしがき
 受胎調節法には種々あり,又分類法にもいろいろある。即ち受胎機轉からみて,その基礎をなすものは精子,卵子であるから,これらの性細胞に對して,何らかの方法を行うという點からみると,受胎調節法は對精子法と對卵子法とに分けられる。
 又對精子法でも,精子と卵子との結合即ち受精を阻止するか,その受精卵の子宮内膜着床即ち受胎を阻止するかによつて,受精阻止法と受胎阻止法とに分けることもできる。

子宮内受胎阻止法に就て

著者: 橋本精

ページ範囲:P.664 - P.666

 岡大婦人科では昭和25年3月から一時不妊の希望者に對して太田リングの追試を行つて來た。
 第1回報告として,最初から滿2年間の成績をとりまとめ,本年4月第4回日本産科婦人科學會總會の終了後,ひきつゞいて同會場で開催された「受胎調節法の婦人科學的研究」の討論會で發表した。同討論會の録音記録は「産科と婦人科19—6,昭和27年6月號」に掲載されている。又別に「避妊法としての太田リングの經驗」として誌上にも發表した(産婦人科の實際1-7,昭和27年7月號)。其後日時もあまり經過していないし,實驗例數は増えているが前回發表の成績に特に補正を要する點も見出されない。詳細なデータなり,太田リングに對する我々の見解なりはこれらに就て御覧願い,こゝでは繰返しをさけたい。たゞ太田リングの經驗を重ねるうちに特に興味を感じた症例の2-3を摘記して御批判を受けたい。

生物學的避妊法に就て

著者: 長谷川敏雄

ページ範囲:P.667 - P.668

 婦人を生物學的方法に依て不妊にすることは,所謂精子免液Spermaimmunitätと云う構想に其の端を發するものである。即ち無數の精子を含有する精液或は睾丸乳劑を動物體内に非經口的に連續注入すると,一定時日後に該動物血清内に精子の運動を抑制し,遂に完全に之を停止せしめる一種の抗體,即ち所謂Antispeumin又はSper—matotoxin (Venemaの提案以來Spermo-od.Spermatoxinよりも例えばHepatotoxinの如くSpermatotoxinと呼ぶ方がより正しいとされている)が産生され,共の作用に依て動物は一時不妊になるとする説で,1926年頃を頂點として約10年間に亘り多數の學者に依り研究されて今日に及んでおる。

ホルモン性不妊症

著者: 藤井吉助

ページ範囲:P.669 - P.672

 ホルモンによる不妊法は,1919年Haberlandtの業績發表以來,世人の注目するところとなつた。即ち彼は妊娠動物の卵巣を移植することによつて,家兎及び海溟を一時的不妊にした。更に彼は妊娠動物の卵巣滲出液及び胎盤滲出液注射によつて,同様な成果を得た。又これらを徑口的に投與して,雌性動物を一時的不妊にすることが出來たのである。
 Haberlandtの研究發表以來,Kovacs等は胎盤により,Mahnert等は黄體製劑により,Lotzeは妊娠血清により,Haupstein等は卵胞ホルモンの大量により,Zondek,白井等ほ腦下垂體前葉製劑により,又白井,飯田等はトロホブラストホルモンにょり,E.Vogt等はインシユリンにより,小川はAdrenalinにより,Svavini等は睾丸滲出液によつて,一時性不妊を惹き起し得ることを報告した。以上の報告或はそれらの追試者の多くは動物實驗である。臨床實驗による不妊法については極めて少ないのである。

鼠蹊式卵管不妊手術

著者: 橋爪一男

ページ範囲:P.673 - P.677

緒言
 人工不妊手術は,妊卵を排除する人工妊娠中絶術に比し遙かに人口制限の本義に合致するは言う迄もない。現下我國の人口制限が眞劍に要望せられて居る時,此の種手術が再検討せられ且つ術式の改良進歩が研究せられる事は,最も意味ある事と思う。

手術による避妊(不妊手術)

著者: 後藤直

ページ範囲:P.679 - P.682

 避妊を目的とする手術即ち不妊手術は本來人口制限の目的に行うべきではなく妊娠によつて母體の生命健康を害する様な疾患のある時や惡質遺傳性疾患を防止する様な場合(優生保護法)に行うべきものである。然し結果としては同じく人口制限の目的にそうことになる。
 抑も不妊手術の眼目は卵子と精子との接觸を妨げさえすればよいのである。從つて種々雑多の術式が老案されて一々枚擧に遑ない程であり,恐らく百に近い術式が數えられると思う。

男性永久避妊術

著者: 金子榮壽

ページ範囲:P.683 - P.685

 今後數十年の中には,太陽エネルギーの蓄え方が完成するため,食糧問題に就ては,何等憂うべきでないと説く科學者があり,日本人の如き優秀な人種が人口を制限すべきでないと言う政治家もあるにせよ,現下の日本に於けるあらゆる困難な社會問題は,實に人口過剩にかかつていると斷言出來る。
 そこで,移民が不能とすれば,産兒制限以外には人口増加を阻む手段はなく,最も合理的方法で産兒制限を實施することが,現下の急務と言える次第である。

女子のレントゲン去勢

著者: 淸水直太郞

ページ範囲:P.686 - P.690

 レ去勢(Röntgen-kastration)は卵巣機能を癈絶するのを目的とするレ照射であるが,それによる不妊,無排卵を目的とする場合,即ちレ不妊法,レ無排卵法(Röntgen-sterilisation,—exovulierung)と無月經を目的とする場合,即ちレ閉經法(Röntgen-menolipsierung又は—menostasierung)とに大別されるし,又卵巣機能癈絶の期間により永久性或は持續性と一時性との區別がある(Dauer—とTemporär-Kastra—tion)。更に卵巣機能を癈絶するのに卵巣を照射する直接去勢法と下垂體—間腦系統を,或は甲状腺を照射して間接に卵巣機能を癈絶する間接去勢法とがある。
 先ずレ去勢の根本である卵巣の照射障碍を肉眼的,顯微鏡的及び機能的に分けて略述する。抑々卵巣照射は1905年Halberstädterの家兎實驗に始まり,去勢卵巣の肉眼的變化としては縮小,重量減,表面突隆の減少等が認められ,Edelberg,白木先生等は人卵巣に於ても之を認める。

男子のレントゲン去勢

著者: 加藤俊男

ページ範囲:P.691 - P.692

 醫學書院より與えられた題名はCastrationであるが,現行法規に從えば,これはSterilizationを主としたものと解す可きと思う,醫師であるからとて自己判斷で勝手にCastrationを行う事は許されない。
 「法的根據」昭和23年7月13日の法律第156號,優生保護法及び24年5月同6月26年6月の改成法律154號,216號,174號等に依れば,第1章第2條の「定義」の中に(この法律で優生手術とは,生殖腺を除去する事なしに,生殖を不能にする……)と,又第28條には(何人もこの法律の規定による場合の外,故なく,生殖を不能にすることを目的として手術,又はレントゲン照射を行つてはならぬ……)と定められている。

優生保護法

著者: 山口正義

ページ範囲:P.693 - P.696

はしがき
 現行優生保護法は昭和15年に制定された國民優生法にその源を發したものであるが,昭和23年に「優生保護法」の名のもとに世界にも殆んど類例を見ないような漸新な内容をもつて世に現われ,翌24年には人工妊娠中絶についてその適應として經濟的事由によつて母體の健康を著しく害う虞れのある場含を加えるという重大な改正を加え,更に本27年には優生手術の適應範圍を擴め人工妊娠中絶の適應を専ら醫師の認定に委ね,受胎調節に關する規定を設ける等の劃期的大改正が加えられたのである。
 この法律の目的は「優生上の見地から不良な子孫の出生を防止するとともに,母性の生命健康を保護すること」であつて,そのために優生手術に關する規定,母性保護(人工妊娠中絶及び受胎調節)に關する規定,その他優生保護審査會,優生保護相談所,届出,禁止等に關する規完が設けられている。以下順を逐うて之等の諸項目について簡單な説明を加えることにする。

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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バックナンバー

76巻12号(2022年12月発行)

今月の臨床 帝王切開分娩のすべて―この1冊でわかるNew Normal Standard

76巻11号(2022年11月発行)

今月の臨床 生殖医療の安全性―どんなリスクと留意点があるのか?

76巻10号(2022年10月発行)

今月の臨床 女性医学から読み解くメタボリック症候群―専門医のための必須知識

76巻9号(2022年9月発行)

今月の臨床 胎児発育のすべて―FGRから巨大児まで

76巻8号(2022年8月発行)

今月の臨床 HPVワクチン勧奨再開―いま知りたいことのすべて

76巻7号(2022年7月発行)

今月の臨床 子宮内膜症の最新知識―この1冊で重要ポイントを網羅する

76巻6号(2022年6月発行)

今月の臨床 生殖医療・周産期にかかわる法と倫理―親子関係・医療制度・虐待をめぐって

76巻5号(2022年5月発行)

今月の臨床 妊娠時の栄養とマイナートラブル豆知識―妊娠生活を快適に過ごすアドバイス

76巻4号(2022年4月発行)

増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系

76巻3号(2022年4月発行)

今月の臨床 がん遺伝子検査に基づく婦人科がん治療―最前線のレジメン選択法を理解する

76巻2号(2022年3月発行)

今月の臨床 妊娠初期の経過異常とその対処―流産・異所性妊娠・絨毛性疾患の診断と治療

76巻1号(2022年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科医が知っておきたい臨床遺伝学のすべて

75巻12号(2021年12月発行)

今月の臨床 プレコンセプションケアにどう取り組むか―いつ,誰に,何をする?

75巻11号(2021年11月発行)

今月の臨床 月経異常に対するホルモン療法を極める!―最新エビデンスと処方の実際

75巻10号(2021年10月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術

75巻9号(2021年9月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅰ)―妊娠中の処置・手術

75巻8号(2021年8月発行)

今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識

75巻7号(2021年7月発行)

今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために

75巻6号(2021年6月発行)

今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応

75巻5号(2021年5月発行)

今月の臨床 頸管熟化と子宮収縮の徹底理解!―安全な分娩誘発・計画分娩のために

75巻4号(2021年4月発行)

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

75巻3号(2021年4月発行)

今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する

75巻2号(2021年3月発行)

今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?

75巻1号(2021年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ

74巻12号(2020年12月発行)

今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法

74巻11号(2020年11月発行)

今月の臨床 論文作成の戦略―アクセプトを勝ちとるために

74巻10号(2020年10月発行)

今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで

74巻9号(2020年9月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?

74巻8号(2020年8月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?

74巻7号(2020年7月発行)

今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋

74巻6号(2020年6月発行)

今月の臨床 外来でみる子宮内膜症診療―患者特性に応じた管理・投薬のコツ

74巻5号(2020年5月発行)

今月の臨床 エコチル調査から見えてきた周産期の新たなリスク要因

74巻4号(2020年4月発行)

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

74巻3号(2020年4月発行)

今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する

74巻2号(2020年3月発行)

今月の臨床 はじめての情報検索―知りたいことの探し方・最新データの活かし方

74巻1号(2020年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス

73巻12号(2019年12月発行)

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤

73巻11号(2019年11月発行)

今月の臨床 基本手術手技の習得・指導ガイダンス―専攻医修了要件をどのように満たすか?〈特別付録web動画〉

73巻10号(2019年10月発行)

今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで

73巻9号(2019年9月発行)

今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策

73巻8号(2019年8月発行)

今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて

73巻7号(2019年7月発行)

今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか

73巻6号(2019年6月発行)

今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺

73巻5号(2019年5月発行)

今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか

73巻4号(2019年4月発行)

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル

73巻3号(2019年4月発行)

今月の臨床 いまさら聞けない 体外受精法と胚培養の基礎知識

73巻2号(2019年3月発行)

今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望

73巻1号(2019年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて

72巻12号(2018年12月発行)

今月の臨床 女性のアンチエイジング─老化のメカニズムから予防・対処法まで

72巻11号(2018年11月発行)

今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識

72巻10号(2018年10月発行)

今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで

72巻9号(2018年9月発行)

今月の臨床 症例検討会で突っ込まれないための“実践的”婦人科画像の読み方

72巻8号(2018年8月発行)

今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法

72巻7号(2018年7月発行)

今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ

72巻6号(2018年6月発行)

今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド

72巻5号(2018年5月発行)

今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために

72巻4号(2018年4月発行)

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!

72巻3号(2018年4月発行)

今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線

72巻2号(2018年3月発行)

今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?

72巻1号(2018年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール

71巻12号(2017年12月発行)

今月の臨床 あなたと患者を守る! 産婦人科診療に必要な法律・訴訟の知識

71巻11号(2017年11月発行)

今月の臨床 遺伝子診療の最前線─着床前,胎児から婦人科がんまで

71巻10号(2017年10月発行)

今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで

71巻9号(2017年9月発行)

今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー

71巻8号(2017年8月発行)

今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点

71巻7号(2017年7月発行)

今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?

71巻6号(2017年6月発行)

今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして

71巻5号(2017年5月発行)

今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える

71巻4号(2017年4月発行)

増刊号 産婦人科画像診断トレーニング─この所見をどう読むか?

71巻3号(2017年4月発行)

今月の臨床 婦人科がん低侵襲治療の現状と展望〈特別付録web動画〉

71巻2号(2017年3月発行)

今月の臨床 産科麻酔パーフェクトガイド

71巻1号(2017年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用

69巻12号(2015年12月発行)

今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く

69巻11号(2015年11月発行)

今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴”

69巻10号(2015年10月発行)

今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント

69巻9号(2015年9月発行)

今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点

69巻8号(2015年8月発行)

今月の臨床 体外受精治療の行方─問題点と将来展望

69巻7号(2015年7月発行)

今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント

69巻6号(2015年6月発行)

今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date

69巻5号(2015年5月発行)

今月の臨床 月経異常・不妊症の診断力を磨く

69巻4号(2015年4月発行)

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント

69巻3号(2015年4月発行)

今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開

69巻2号(2015年3月発行)

今月の臨床 総合診療における産婦人科医の役割─あらゆるライフステージにある女性へのヘルスケア

69巻1号(2015年1月発行)

今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道

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