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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科6巻12号

1952年12月発行

特集 避妊と不妊

不妊症の原因,診斷及び治療

性病と不妊

著者: 中島精1

所属機関: 1慶大醫學部

ページ範囲:P.551 - P.553

文献概要

1.淋疾等について
 今次大戰後第4性病を始め,淋疾や梅毒は非常に多いように思われたが,昨今は第4性病の如きは殆ど見る事が出來なくなつた。第4性病はサルフア劑や,アンチモン劑によつて非常によく治るようになつたからと思う。クロランフヱニコールが出來て特效があると報告せられてから樂しみにしていたが實験例を今日迄得る事が出來ない仕末である。あの難治のエスチオメーヌも今後は見られなくなるのだうらか。
 淋疾 パンパンにおいて著しく減少しつゝあると云う當局の報告と共に,我々の外來を訪れる患者は少くなつた。事實急性淋疾を今日診察することは非常に珍らしい事になつた。淋菌性附属器炎で入院する者など殆どない。之は我々のような大きなクリニークに來る前に第1線の診療所でペニシリン其他の治療を受けるからと思われる。そして時たま慢性化したものを診るにすぎない。事實一般に淋疾が減少したものと思われる。之も淋疾の治療と豫防が進歩したためと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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