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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科6巻12号

1952年12月発行

特集 避妊と不妊

不妊症の原因,診斷及び治療

卵巣刺戟間腦照射

著者: 安井修平1

所属機関: 1東京逓信病院産婦人科

ページ範囲:P.629 - P.632

文献概要

はしがき
 私が此の治療法を發表したのは昭和9年4月(1935)の日本婦人科學會の宿題報告のときである。1927年にZondek-Aschheimは妊婦尿を以てする妊娠の生物學的診斷法を發表し,その本態は腦下垂體前葉ホルモンであるとした。勿論當時吾が國の村田,獨のPhilipp等は絨毛細胞ホルモンであると考えて居り現今では妊娠反應を起すホルモンが腦下垂體のホルモンで無いことは明となつて居るが兎も角もZondekの研究から腦下垂體内分泌學が著しく發展し,腦下重體は諸種内分泌臓器に對して支配的内分泌作用を持つて居ることが明かにされた。
 他方「レ」線の治療的應用が盛となり所謂Arndt-Schultzの法則に從つて「レ」線の生物學的作用のあることが唱えられて「レ」線の細胞に對する刺戟作用が考えられるに至つた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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