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文献概要
特集 避妊と不妊 避妊の理論と実際
對卵子法による避妊
著者: 荻野久作1
所属機関: 1新潟市竹山病院
ページ範囲:P.651 - P.657
文献購入ページに移動I.緒言
この標題は,本誌編集部が私に命じた課題である。對卵子法による避妊とは,現在のところ,排卵の時期を制定して卵子の受精能力消失後の時期を避妊に利用しようとする方法で,具體的には月經周期利用法と,基礎體温法とを意味するものと思う。
私は嘗て,婦人の排卵期や受胎期について研究發表した。その研究は妊娠成立の機序を明かにする上に於て一進歩を來したものと思つて居る。しかし,その研究は受胎を目的として行われたものであるから,その裏をそのまま避妊の目的に利用すると誤解を來す虞があるように思うから,この機會にそれらの點に觸れて置くことにする。
この標題は,本誌編集部が私に命じた課題である。對卵子法による避妊とは,現在のところ,排卵の時期を制定して卵子の受精能力消失後の時期を避妊に利用しようとする方法で,具體的には月經周期利用法と,基礎體温法とを意味するものと思う。
私は嘗て,婦人の排卵期や受胎期について研究發表した。その研究は妊娠成立の機序を明かにする上に於て一進歩を來したものと思つて居る。しかし,その研究は受胎を目的として行われたものであるから,その裏をそのまま避妊の目的に利用すると誤解を來す虞があるように思うから,この機會にそれらの點に觸れて置くことにする。
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