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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科6巻12号

1952年12月発行

特集 避妊と不妊

避妊の理論と実際

生物學的避妊法に就て

著者: 長谷川敏雄1

所属機関: 1東京大學

ページ範囲:P.667 - P.668

文献概要

 婦人を生物學的方法に依て不妊にすることは,所謂精子免液Spermaimmunitätと云う構想に其の端を發するものである。即ち無數の精子を含有する精液或は睾丸乳劑を動物體内に非經口的に連續注入すると,一定時日後に該動物血清内に精子の運動を抑制し,遂に完全に之を停止せしめる一種の抗體,即ち所謂Antispeumin又はSper—matotoxin (Venemaの提案以來Spermo-od.Spermatoxinよりも例えばHepatotoxinの如くSpermatotoxinと呼ぶ方がより正しいとされている)が産生され,共の作用に依て動物は一時不妊になるとする説で,1926年頃を頂點として約10年間に亘り多數の學者に依り研究されて今日に及んでおる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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