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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科6巻12号

1952年12月発行

特集 避妊と不妊

避妊の理論と実際

女子のレントゲン去勢

著者: 淸水直太郞1

所属機関: 1佐世保共濟病院産婦人科

ページ範囲:P.686 - P.690

文献概要

 レ去勢(Röntgen-kastration)は卵巣機能を癈絶するのを目的とするレ照射であるが,それによる不妊,無排卵を目的とする場合,即ちレ不妊法,レ無排卵法(Röntgen-sterilisation,—exovulierung)と無月經を目的とする場合,即ちレ閉經法(Röntgen-menolipsierung又は—menostasierung)とに大別されるし,又卵巣機能癈絶の期間により永久性或は持續性と一時性との區別がある(Dauer—とTemporär-Kastra—tion)。更に卵巣機能を癈絶するのに卵巣を照射する直接去勢法と下垂體—間腦系統を,或は甲状腺を照射して間接に卵巣機能を癈絶する間接去勢法とがある。
 先ずレ去勢の根本である卵巣の照射障碍を肉眼的,顯微鏡的及び機能的に分けて略述する。抑々卵巣照射は1905年Halberstädterの家兎實驗に始まり,去勢卵巣の肉眼的變化としては縮小,重量減,表面突隆の減少等が認められ,Edelberg,白木先生等は人卵巣に於ても之を認める。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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