icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科6巻13号

1952年12月発行

原著

Hyaluronidase添加による大量皮下注射液吸收促進成績と其の添加量の問題に就いて

著者: 渡邊金三郎1 大鹽乾郎1

所属機関: 1名古屋大學醫學部産婦人科教室

ページ範囲:P.711 - P.714

文献概要

緒言
 Duran-Reynal及びMc Cleanによつて各單獨に發見され,Chain and DuthieによつてHyaluronidaseと名付けられた本酵素は,その特性により臨床的應用面は甚だ廣く,且つ又將來性を有して居り,既に明にされたもののみでも數種をあげることが出來,大量の皮下注射液吸收促進への應用もその一つである。本方面の開拓者はHechter;Schwarzman,Gaisford and Evans等であり,我國に於ては榊原,加來に負うところが多く,其の後諸家の成績發表をみるに至つた。余等も早くより主に手術後の處置としてRinger氏液注射時に本酵素を使用し,その卓效を認め發表するところがあつた。然るにHyaluronidase添加の際皮下注射量に對し,果して何單位添加が妥當であるかの量的問題になると,指針となるべき文献に乏しく,僅かにMadinavetiaの吸收促進速度はHyaluronidaseの量に大體比例するとの説によらなければならない現況である。依つて余等はこの量的問題を解決すべく,使用例につぎ臨床的検討を加え,或る成績を得たので茲に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら