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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科6巻13号

1952年12月発行

文献概要

症例研究

Rh因子不適合によらず所謂副腎卒中にもとずいた新産兒重症黄疸の1例

著者: 永原貞郞1 河田謙二2

所属機関: 1岡山大學醫學部病理學教室 2岡山赤十字病院産婦人科

ページ範囲:P.715 - P.718

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 新産兒重症黄疸乃至赤芽細胞症の原因として,近時血液因子が重要視されているが,日本人に於ては白人に比してRh陰性者は遙に夥いため,本症の原因を因子Rhのみに求めることは困難である。一方新産兒に於ては副腎出血は殆んど生理的に起るとされている。われわれは,臨床上重症黄疸を認め赤芽細胞症と疑われた患者を死後病理解剖學的に検索し,その原因が所謂腎卒中にもとずいたと診斷した症例をえたので,茲にその所見の概要を報告する次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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