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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科6巻2号

1952年02月発行

症例研究

子宮内外同時妊娠の1例

著者: 小笠原忠雄12

所属機関: 1野副産婦人科 2前京大

ページ範囲:P.78 - P.80

文献概要

 稀に我々が經験する事であるが流産初期を思わしめる少量の出血が長期間繼續し妊娠を繼續する事が困難な時に内容除去術を行い,或は又人工妊娠中絶の爲内容除去術を行つても胎盤組織を認めず,腑に落ちない儘に經過していて,間もなく子宮外妊娠中絶の徴候を來し,茲で初めて合點のゆく事がある。子宮内外同時妊娠は本邦に於ては非常に稀有なもので,その報告例は今日迄に僅か14例にすぎない。茲に余が經験した典型的なる子宮内外同時妊娠の1例を追加したいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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