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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科6巻3号

1952年03月発行

症例研究

塗抹標本により發見された不可視子宮癌の3例

著者: 中村實1

所属機関: 1慶應義塾大學醫學部産婦人科學教室

ページ範囲:P.115 - P.117

文献概要

緒言
 塗抹標本法がG.N.Papanicolaou及びTrautによつて發見され,Ayreによる擦過法が行われる様になり,我國においても既に實驗期を過ぎ,同法が重要なる子宮癌診断法の一となつて來ている。
 私は慶應義塾大學醫學部産婦人科において,外來及び人院患者について昨年始めより同法を行いつゝあるが,最近子宮筋腫の疑いにて入院せる3名の患者が同法にょり不可視の子宮癌である事を發見し,根治手術により摘出せる標本の子宮腟部より多數の組織切片を作製した所全例において意外にも浸潤癌である事を證明したので,こゝに報告する次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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