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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科6巻3号

1952年03月発行

文献概要

外國文献

妊婦血液及赤血球のOxytocinaseに就て

著者: E.Merle K.Semm R.Erelenlach

所属機関:

ページ範囲:P.131 - P.131

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 Oxytocinを不可逆的に不活化する酵素Oxytocinaseは妊娠初期より妊婦血漿中に現われ,分娩に至る迄不斷に増加し,分娩後3-4週内に血中より消失する。特に妊娠3週より16週迄は12日間に100%づゝ増える。ラツテ子宮がOxytocin投與後甚だ迅速に收縮する事を利用すれば,該酵素血漿出現により受胎後早期に妊娠發見出來る(Page)。E.werle等は7通りの實驗を試み次の如き事實を認めた。即ち剔ラツテ子宮を用い血漿のOx-ytocinase測定により妊娠早期診斷は受胎後凡そ16日より可能。(2)妊婦血漿中のOxytocinaseは赤血球より由來するものに非ず。(3)胎兒血液では該酵素は赤血球のみに存する。(4)赤血球中のOxytocinase作用には男子及妊婦又は妊娠,海溟及非妊海溟による差異を認めず。(5)赤血球OXytocinaseは赤血球中に游離して溶けており,基質に結合していない。(6) OXytocinaseは類人猿の胎盤後血清及胎盤中に存在する。(8)血清Ox-ytocinaseはアルブミン分劃に屬し,硫酸安門によりアルブシンと共に脱出する。(9)男子及非妊婦血漿は男子妊婦及非妊婦赤血球のOxytocinaseを阻止する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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