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婦人尿路感染症の化學療法
著者: 野嶽幸雄1
所属機関: 1慶大産婦人科
ページ範囲:P.159 - P.161
文献購入ページに移動序言
産婦人科領域の感染症も,特殊なものを除外すれば,化學療法の進歩の恩恵によつて,從來重症として取扱われたものも,たとえば狭義に於ける産褥熱にしろ,子宮癌根治手術後の子宮旁結合織炎にしろ,豫防,治療ともに適確に行われ得る現状である。今日對策に迷うものがあるとすれば,むしろ産科,婦人科兩領域ともに日常卑近に遭遇する尿路の感染症であると思われる。最近の新サルフア剤,抗生物質の或るものは顯著な效果を示すと考えられるが一般には10年以前の治療法は現在なお廢棄の運命には立到つていない。筆者はこの問題に少なからず興味と關心を有するものであるが以下新らしい製品の2,3と,その使用との注意について述べてみたい。
産婦人科領域の感染症も,特殊なものを除外すれば,化學療法の進歩の恩恵によつて,從來重症として取扱われたものも,たとえば狭義に於ける産褥熱にしろ,子宮癌根治手術後の子宮旁結合織炎にしろ,豫防,治療ともに適確に行われ得る現状である。今日對策に迷うものがあるとすれば,むしろ産科,婦人科兩領域ともに日常卑近に遭遇する尿路の感染症であると思われる。最近の新サルフア剤,抗生物質の或るものは顯著な效果を示すと考えられるが一般には10年以前の治療法は現在なお廢棄の運命には立到つていない。筆者はこの問題に少なからず興味と關心を有するものであるが以下新らしい製品の2,3と,その使用との注意について述べてみたい。
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