icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科6巻4号

1952年04月発行

文献概要

診療室

婦人尿路感染症の化學療法

著者: 野嶽幸雄1

所属機関: 1慶大産婦人科

ページ範囲:P.159 - P.161

文献購入ページに移動
序言
 産婦人科領域の感染症も,特殊なものを除外すれば,化學療法の進歩の恩恵によつて,從來重症として取扱われたものも,たとえば狭義に於ける産褥熱にしろ,子宮癌根治手術後の子宮旁結合織炎にしろ,豫防,治療ともに適確に行われ得る現状である。今日對策に迷うものがあるとすれば,むしろ産科,婦人科兩領域ともに日常卑近に遭遇する尿路の感染症であると思われる。最近の新サルフア剤,抗生物質の或るものは顯著な效果を示すと考えられるが一般には10年以前の治療法は現在なお廢棄の運命には立到つていない。筆者はこの問題に少なからず興味と關心を有するものであるが以下新らしい製品の2,3と,その使用との注意について述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?