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症例研究
尿管結紮部不全による尿浸潤の合併したリンパ瀦溜症の一例について
著者: 小林隆1 唐澤陽介1
所属機関: 1東京大學醫學部産科婦人科學教室
ページ範囲:P.204 - P.206
文献購入ページに移動1.緒言
子宮頸癌手術に於て,腫脹の有無に拘らす所屬リンパ腺は勿論,骨盤内に豊富に存在するリンパ系統の廣汎な剔除を必要とすることは既に議論の餘地のないところであるが,其の結果生ずる非生理的なリンパ流路の爲に「リンパ潴溜症」を發生し,其の頻度も10%を超えるものと考えられる。その發生機序,臨牀所見,及び症例のいくつかは先に小林等が詳細に報告したが,其の後の検索により一見「巨大リンパ潴溜症」と考えられるが如き特異な例に遭遇したので,こゝに報告する。
子宮頸癌手術に於て,腫脹の有無に拘らす所屬リンパ腺は勿論,骨盤内に豊富に存在するリンパ系統の廣汎な剔除を必要とすることは既に議論の餘地のないところであるが,其の結果生ずる非生理的なリンパ流路の爲に「リンパ潴溜症」を發生し,其の頻度も10%を超えるものと考えられる。その發生機序,臨牀所見,及び症例のいくつかは先に小林等が詳細に報告したが,其の後の検索により一見「巨大リンパ潴溜症」と考えられるが如き特異な例に遭遇したので,こゝに報告する。
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