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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科6巻5号

1952年05月発行

診療室

基礎體温法による受精阻止

著者: 山口哲1 飯塚理八1

所属機関: 1慶應義塾大學醫學部産婦人科教室

ページ範囲:P.219 - P.221

文献概要

1.受胎調節法の種類
 受胎調節法を大別すると,精子と卵子との融合すなわち受精を阻止する方法と受精卵が子宮内膜に着床するのを阻止する受胎阻止法との2法がある。受胎阻止法は子宮桿,子宮輪の如き器具を子宮腔内に挿入する器械的方法と子宮内膜に沃丁等の塗布を行う化學的方法との2法がある。前者は危險性が大である上,效果が不確實であり,後者は實施法そのものには危險は少いが矢張り效果が不確實である。このほが受胎阻止法は必ず醫師の手を借りねばならぬ不利があるので,現在一部の人に用いられているにすぎず,大多數の人々は受精阻止法を行つている。從つて受胎調節法は受精を阻止する方法であるといつても過言でない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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