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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科6巻7号

1952年07月発行

文献概要

速報

ポステロール(脳下垂體後葉製剤)の産科的應用

著者: 渡邊行正1 丹淸人1

所属機関: 1東京慈恵會醫科大學産婦人科教室

ページ範囲:P.325 - P.328

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緒言
 腦下垂體後葉製剤が子宮収縮止血法の強く要請される産科臨床に於て,麥角製剤と共に必需藥品の双壁をなす事は改めて述べる迄もない處で,本剤の主要素Oxytocinの子宮平滑筋に封する選擇的収縮作用の極めて優れている事も既に幾多諸家の臨床報告に明かな處である。從來本剤の産科的應用は主として妊娠産褥子宮に對して収縮増強の求められる總ゆる症例就中子宮弛緩,微弱陣痛に最も賞用されるが更に又他剤との併用による陣痛誘發,分娩誘導にも廣く應用されている。
 此度武田藥品工業株式會社よりボステロール(腦下垂體後葉製剤0.5竓,5單位)の試供を受け分娩期陣痛檜強に使用し認むべき効果を得,更に人工流早産に應用し同様良好な成績を収め得たので茲に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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