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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科6巻8号

1952年08月発行

文献概要

原著

邦製アミタールによる開口期和痛分娩

著者: 長內國臣1 藤田一善1

所属機関: 1川崎市立病院産婦人科

ページ範囲:P.339 - P.341

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まえがき
 分娩第1期の和痛分娩法とは,分娩第1期,即ち開口期に鎭痛乃至鎭静劑を用いて産痛を緩解する方法をいう。
 産痛の發生部位及性質は開口期と娩出期とでは異る。開口期では子宮収縮に伴う子宮下部頸管及その周圍組織の伸展・堅壓迫・擴張等によつて生ずる痛みであり,その性質は不安と不快とを伴つたもので,弱いが6〜12時間も持續し,主として腎臓部或は腰部に限局する長期間の痛みである。娩出期,即ち分娩第2期では骨盤底諸筋・腟・外陰及骨盤内諸組織の先進部の壓排による痛みが甚だ強く加わり,多くの産婦にとり堪え難いものとなるが,この持續は高々1〜2時間である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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