文献詳細
原著
強力ネオミノファーゲンCに依る産婦人科疾患特に腰痛,瘙痒,帶下,並につわりに對する治療成績に就いて
著者: 勝野和央1 中島幸夫1 山內啓年1
所属機関: 1九州大學醫學部産婦人科學教室
ページ範囲:P.396 - P.398
文献概要
腰痛は内科,外科領域にても日常最も屡々訴えられる症候であるが,産婦人科に於ける各種疾患にも亦頻繁に見られる主訴である。而して腰痛は感覺的の現象の故に,科學的に検査が難しく,殊に婦人に於ける腰痛は個人により差違があり,感情により影響を受けるために中々に判定が困難である。
Martius(1939)は腰痛の原因は子宮後轉症,子宮内膜症,月經困難症,結合織炎及び骨盤腔腫瘍によるものが最も多いと謂い,澤山博士も腰仙痛の原因として,子宮後轉症,エンドメトリオーゼ,子宮發育不全症,仙骨子宮靱帯の病變,骨盤腔内に於ける血液分布の異常及腫瘍存在等を擧げている。
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