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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科6巻9号

1952年09月発行

速報

新生兒に於ける心收縮期並に擴張期に就て

著者: 安井志郎1

所属機関: 1東京大學醫學部産科婦人科學教室

ページ範囲:P.420 - P.422

文献概要

 胎兒心音は所謂胎兒性律調で,收縮期と擴張期とが相等しいと老えられていたが,1908年J.H-ofbauer及びWeiss1)が胎兒心音を描寫して以來,普通には成人心音と同じく收縮期より擴張期が長い事が知られた。しかし胎兒並に新生兒の心の收縮期と擴張期に關する詳細な報告は未だ見られない。私は胎兒並に新生兒の此の兩期の變化を研究し,殊に新生兒の第0日より第2日迄の3日間に收縮期が擴張期より長い場合を多く認めたので,この點に就き研究の結果を報告する。尚,之は新生兒の特殊性を示すものと考えられ,成人心音に於ては特殊な頻脈の場合以外に收縮期が擴張期より長い事は知られて居ない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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