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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科6巻9号

1952年09月発行

文献概要

速報

胎兒胆汁中へのエストロゲンの排泄(胎兒に於ける腸肝循環)

著者: 宮川糧平1

所属機関: 1東京大學醫學部産科婦人科學教室

ページ範囲:P.422 - P.424

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緒言
 犬に於けるエストロゲンの腸肝循環(entrohe-patic circulation)は1942年Cantarow等の膽瘻による實驗から提唱され,更に妊娠及體外より負荷した正常婦人のC—膽汁にエストロゲンが高濃度に排泄されると發表して得る。又小林,中山(1952)は體内及び體外より負荷したエスロゲンの膽汁,門脈及び肘靜脈中に於ける濃度の比較によりCantarow等の腸肝循環に裏付けを與えて居る。併し胎児に於けるエストロゲンの膽汁への排泄に關しては未だその報告に接していない。
 私は胎児の膽汁(B・膽汁)のエストロゲン量を母血及臍帶血と共に,比較定量し,新知見を得たので茲に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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