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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科60巻10号

2006年10月発行

文献概要

連載 産婦人科エコー 何を考えるか?・9

胎児大横径計測値が過大なとき

著者: 竹内久彌1

所属機関: 1愛和病院画像診断部

ページ範囲:P.1253 - P.1256

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 妊娠34週での妊娠末期超音波スクリーニングにおいて胎児頭部の大横径(BPD)が98 mm(+4.0SD)と異常に大きく計測されたとして,直ちに精検を求められた症例である.

 胎児の脳は妊娠全期間を通して安定した発育を示すため,その大きさの計測値を胎児発育の指標として用いることが行われている.しかも,脳の大きさはBPDという単純な一次元的計測値でも比較的よく表現されるので,計測の容易さもあってBPDは産科臨床に頻用されている.したがって,産科医はBPDが異常に大きく計測された場合など,胎児発育の指標としての利用法を熟知していなければならない.そこで,今回はBPDが過大に計測されたときの対応について考えてみることにした.

参考文献

1) 竹内久彌,和田博美 : 中枢神経系異常の胎児診断と管理.ペリネイタル・ケア5 : 158─166,1986
2) 郡司典子,竹内久彌,佐藤隆之,他 : 超音波による胎児透明中隔腔およびベルガ腔の描出とその臨床的意義.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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