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今月の臨床 妊娠中の偶発症候─産科医のプライマリケア 症候への産科プライマリケア
2. 頭痛・めまい
著者: 竹田善治1 安達知子1
所属機関: 1総合母子保健センター愛育病院産婦人科
ページ範囲:P.1268 - P.1271
文献購入ページに移動頭痛には脳腫瘍,くも膜下出血,髄膜炎など器質的疾患により画像診断などが可能で早急な治療が必要となる二次性頭痛と,片頭痛,緊張型頭痛,群発頭痛などのように,器質的疾患のない一次性頭痛とに大きく分けられる.ほとんどの頭痛は脳に器質的な障害を残さない一次性頭痛であるが,頭痛の訴えがあった場合,まず生命の危険性の高い二次性頭痛の可能性を除外したうえで,詳細な問診により一次性頭痛を診断していく.二次性頭痛を疑うポイントとして,いつもと違う頭痛,今まで経験したことのない頭痛,進行性に悪くなってくる頭痛,初発できわめて激しい頭痛,突然の頭痛,発熱や発疹,項部硬直を伴う頭痛,麻痺や視力・視野異常,意識の変容や痙攣など神経症候を伴う頭痛,全身性疾患の既往,40歳以降の初発頭痛などが指摘されている1).
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