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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科60巻12号

2006年12月発行

今月の臨床 ピル─エビデンスに基づいて新ガイドラインを読み解く

ピルの副作用と新ガイドライン

3.肥満

著者: 阿部亜紀子1 刑部光正1 倉智博久1

所属機関: 1山形大学医学部発達生体防御学講座女性医学分野

ページ範囲:P.1462 - P.1465

文献概要

はじめに

 日本でも低用量ピルが発売されて7年が経とうとしているが,諸外国に比べ使用率はまだまだ低い.種々の原因が考えられるが,日本人のピルに対する間違った知識がピル普及を遅らせる1つの要因になっていると考える.特にピルと体重増加に関してはさまざまな俗説が流れ,ピルを飲むと太るというイメージが多くの女性に信じられている.今回はピルと体重増加に関するコクランのレビューを総括し,ピルと体重の変化についてエビデンスにもとづいて考察する.

参考文献

1)Gallo MF, Lopez LM, Grimes DA, et al:Combination contraceptives:effects on weight. Cochrane Database Syst Rev. 2006 Jan 25 ; 1:CD003987
2)Coney P, Washenik K, Langley RG, et al:Weight change and adverse event incidence with a low-dose oral contraceptive:two randomized, placebo-controlled trials. Contraception 63:297-302, 2001
3)Sibai BM, Odlind V, Meador ML, et al:A comparative and pooled analysis of the safety and tolerability of the contraceptive patch(Ortho Evra/Evra).Fertil Steril 77(Suppl 2): S19-S26, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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