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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科60巻12号

2006年12月発行

連載 もうひとつのインドネシア―セックスワーカーを通してみたリプロダクティブヘルス・3

妊産婦死亡と身近な死

著者: 東梅久子1

所属機関: 1虎の門病院産婦人科

ページ範囲:P.1512 - P.1513

文献概要

身近な妊産婦死亡

 妊産婦死亡が出生10万対230のインドネシアにおいて妊産婦死亡は珍しくない.私が活動していた9か月間に知り得ただけでも,数人のセックス・ワーカーが分娩後に死亡した.

 売春地域でセックス・ワーカーのなかに妊婦をみつけることは難しいことではない.マタニティワンピースに身を包み,大きなお腹をかかえて客を引く姿にはじめは言葉を失った.しかし,間もなく見慣れた光景になり,妊婦検診を受けているか,どこで受けているかを聞き,定期検診をすすめることが自分の役割だと思えるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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