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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科60巻12号

2006年12月発行

連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール・16

癒着胎盤が疑われた前回帝王切開の1例

著者: 國重浩二1 砂原昭一1 清水篤1 佐々木茂1

所属機関: 1海老名総合病院産婦人科,マタニティ・センター

ページ範囲:P.1516 - P.1517

文献概要

症例

 患者 : 38歳,主婦.1経妊・1経産

 既往歴 : 24歳時に帝王切開(適応 : 骨盤位)

 現病歴 : 最終月経9月9日から2日間にて妊娠成立.10月24日(妊娠6週3日)に性器出血を主訴に当科を初診した.子宮内に胎嚢を,またその胎嚢内に5.9 mmの胎児および胎児心拍を認めた.その後の妊娠経過は順調で,また前回帝王切開であったため5月31日に選択的帝王切開術を予定していたが,5月27日の最後の妊婦検診時,経腹超音波にて子宮前壁の胎盤下端が前回帝王切開創にかかっており,癒着胎盤の可能性が疑われたため,5月30日の入院日に骨盤MRI検査をすることとなった.

参考文献

1)荒木 勤(編):最新産科学.異常編.pp33─35,文光堂,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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