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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科60巻2号

2006年02月発行

雑誌目次

今月の臨床 子宮内膜症の新しい治療戦略 がん化への対応

内膜症のがん化

著者: 小林浩

ページ範囲:P.123 - P.127

はじめに

 子宮内膜症のがん化に関する論文をレビューすると,現在までに以下のことが報告されている.疫学的な検討では,良性卵巣嚢腫や子宮内膜症から発がん(adenoma─carcinoma sequence)する場合と,正常卵巣や腹膜上皮細胞からいきなり発がんしている(de novo)場合がある1).前者にはclear cell carcinoma(CCC)やendometrioid carcinoma(EC)が多く,後者にはserous cystadenocarcinoma(S)が多い.また,子宮内膜症が合併した卵巣がん患者は閉経前の患者に多く,ECとCCCの頻度が高く,早期がんが多い2~8).予後に関しては,CCCはプラチナ製剤やほかの抗がん剤に反応しにくいため,予後不良といわれている9)が,子宮内膜症合併卵巣がんは早期がんやG1が多く,このなかにECとCCCが多く含まれるため比較的予後良好である10, 11).Danazol治療などの男性ホルモンにより子宮内膜症のがん化が加速されるという報告もある12).Atypical endometriosisが前がん病変と考えられる13)

 また,子宮内膜症のがん化に関しては,その頻度は2.5%以上の可能性がある10).子宮内膜症の発症は多くの遺伝的背景,環境要因,免疫学的因子や内分泌学的因子が関与しているが,子宮内膜症と卵巣がんには共通点が多い14, 15).Loss of heterozygosity(LOH)に示されるような遺伝的変異は子宮内膜症にも多く3),がん抑制遺伝子の失活が子宮内膜症の腹膜病変の発生に関与している可能性が示唆される16).遺伝子レベルでの解析により子宮内膜症からCCCへの移行にはK─ras mutationが関与し17~19),p53やPTEN mutationはECに多い20~22)との報告が散見されるが,CCCへの移行に関する遺伝子変異の解析は不十分である.

 したがって,子宮内膜症から発生する卵巣がんについては次の2つの考え方が存在する.(1)両者には遺伝的背景などが共通しているため,偶然に合併しているだけであり,内膜症ができやすい人が卵巣がんにもなりやすいだけである,(2)良性の子宮内膜症が内的・外的要因を介してatypismを経て卵巣がんになる.しかし,現時点ではいずれが正しいか確証はない.いずれにしても,少なくとも一部の子宮内膜症性嚢胞から卵巣がんに変化していくことは疫学的,病理学的には十分根拠があると考えられる.

がん化の診断(マーカー,画像診断)

著者: 藤吉啓造 ,   嘉村敏治

ページ範囲:P.129 - P.131

はじめに

 上皮性卵巣癌における子宮内膜症の合併頻度は漿液性腺癌で4.5%,粘液性腺癌1.4%,明細胞腺癌35.9%,類内膜腺癌19.0%であり,子宮内膜症の2.5%にがん化の可能性が推測されている1).また,分子生物学的検索により子宮内膜症と卵巣癌の間に関連性が見いだされようとしている.諸家の報告例より,子宮内膜症がん化の特徴として,明細胞腺癌と類内膜癌の発生頻度が高いこと,臨床進行期が一般的な卵巣癌より早いため,予後が比較的良好であることなどが挙げられた1).本邦においても卵巣チョコレート嚢胞患者6,398例と卵巣チョコレート嚢胞を有しない57,166例を対象として長期にわたる大規模な前方視的疫学調査が行われ,卵巣チョコレート嚢胞患者からは46例に卵巣癌が発生したのに対し,卵巣チョコレート嚢胞を有しない症例からは7例の卵巣癌が発生し,その発生率はおのおの0.72%,0.012%で,卵巣チョコレート嚢胞患者の卵巣癌を発症する相対危険率は12.4%であることが報告された2)

 子宮内膜症は若年に好発し,合併する卵巣チョコレート嚢胞は診断が確定した場合には妊孕能の温存を目的として保存的に取り扱われる場合も多い.しかし,経過中にがん化という問題を秘めており慎重な対応が必要となる.以下に,卵巣チョコレート嚢胞と卵巣癌および卵巣チョコレート嚢胞のがん化の診断について述べる.

内膜症を母地とする卵巣癌の特徴と予後

著者: 小西郁生 ,   伊東和子 ,   堀内晶子

ページ範囲:P.134 - P.139

はじめに

 子宮内膜症は癌発生の母地として古くから知られていたが,近年,その重要性がさらに増してきた.すなわち,わが国における女性のライフスタイル変化がもたらした子宮内膜症罹患率の上昇に伴い,そのがん化の絶対数も著しく増加してきている.子宮内膜症病変のうち,がん化の頻度が最も高いのは卵巣子宮内膜症性嚢胞(チョコレート嚢胞)であり,稀に直腸腟中隔や骨盤腹膜の内膜症からのがん化も認められる.これらのうち,卵巣子宮内膜症性嚢胞のがん化については,後方視的な病理学的研究に加えて,近年の前方視的臨床研究により,その発症頻度,発症経過,臨床病理像が次第に明らかとなってきた.

 本稿では,子宮内膜症を母地とする卵巣癌の臨床的および病理学的特徴と予後について概説する.

腹膜病変のがん化

著者: 中原健次 ,   早坂直 ,   倉智博久

ページ範囲:P.140 - P.143

はじめに

 近年,子宮内膜症(以下,内膜症)の腫瘍的性格が認識されるようになってきている.卵巣内膜症性嚢胞(以下,チョコレート嚢胞)からの癌発生率が0.7%程度ということは,年代・地域を問わず共通認識となっている1, 2).近年では,経腟超音波検査の発達とともに,正常卵巣,卵巣嚢胞,卵巣嚢腫,そして卵巣の腫瘍性変化がより詳細に把握できるようになったが,それでも同様の数値であることは興味深い.

 チョコレート嚢胞の悪性化とは別に,腹膜上の内膜症病変の悪性化を含め,腹膜腫瘍が指摘され報告されてきた(表1).腹膜腫瘍は,しばしば卵巣癌(ときには非定型的所見としながらも)の術前診断を受けながら,開腹時に卵巣そのものは正常所見であったり,あるいは卵巣が原発とは思われないような外部からの浸潤の形式を取り,結果的に腹膜の病変が主体であることもある.今回のテーマは内膜症から生じた腹膜癌であるので,その点に絞ってまとめてみたい.チョコレート嚢胞を中心にした論文は多いが,腹膜内膜症から発生した癌をまとめた論文は少なく,またデータの解釈も注意を要する.

 理解が得られやすいように,項目を設定して,それに沿ってまとめてみたい.その際,できるだけ腹膜癌についてのデータのみを抽出して記述するが,それが困難な場合は,チョコレート嚢胞を中心とした記述かどうかなど明確にしていきたい.

<ディベート>がん化という観点で内膜症は手術すべきか?

著者: 甲賀かをり ,   大須賀穣 ,   武谷雄二

ページ範囲:P.145 - P.147

はじめに

 子宮内膜症の診療に当たって念頭に置くべき問題は3点に分類できる.“疼痛”,“不妊”,“がん化”である.日常診療では,常にこの3つの観点から,患者の訴え,希望を整理し,治療方針を決定する.ときに3つの問題が複雑にからまり,何を優先させるかが問題となる場合もあるため,それぞれのポイントについての深い理解が求められる.本稿では,特に近年注目されている“がん化”について,診療の現場で“がん化”という観点から子宮内膜症をどう扱うかについて,諸家の報告を紹介し筆者の意見を述べたい.

<ディベート>がん化という観点で内膜症は手術すべきか?

著者: 島田宗昭 ,   岩部富夫 ,   寺川直樹

ページ範囲:P.148 - P.151

はじめに

 子宮内膜症は生殖年齢女性の5~10%に発生する頻度の高い疾患である.本症は腹膜病変,卵巣病変および直腸腟中隔病変に大別されるが,このうち卵巣チョコレート嚢胞と上皮性卵巣癌との関連が指摘されている.子宮内膜症の治療歴を有する女性は卵巣癌の発生リスクが有意に高いことが報告されている1)

 子宮内膜症の共存頻度は,上皮性卵巣癌の組織型により明らかに異なる.これまで報告された上皮性卵巣癌における子宮内膜症の共存頻度を表1に示す2).明細胞癌と類内膜腺癌は子宮内膜症の合併頻度が20~50%と高いこと,病理形態学的観点からも子宮内膜症との関連が報告されていることから3),子宮内膜症が特に明細胞癌と類内膜腺癌の発生母地となっている可能性が示唆される.

 卵巣チョコレート嚢胞の管理においては,卵巣癌の合併や共存の可能性を念頭に置くことが必要である.その際に留意すべき事項として,画像診断による悪性所見の有無,年齢,血清CA125濃度および腫瘍径などが挙げられる.

<ディベート>がん化という観点で内膜症は手術すべきか?

著者: 北脇城

ページ範囲:P.153 - P.155

子宮内膜症における手術療法の位置づけ

 表題について論じる前に,まず子宮内膜症全体における手術療法の適応について考えてみたい.

 最初に,ある患者に対して理学的,画像上,そして血清CA─125値などにより子宮内膜症を疑う「臨床子宮内膜症」と診断した場合を想定しよう.この患者に対して手術を行うべきであるかどうかを検討したときに,その適応となる要因は,不妊,疼痛,卵巣チョコレート嚢胞の3項目にほぼ集約されるであろう(図1).これらが単独または重複して適応となりうる.

<ディベート>がん化という観点で内膜症は手術すべきか?─チョコレート嚢胞

著者: 杉山徹 ,   永沢崇幸

ページ範囲:P.156 - P.161

はじめに

 初経年齢の低齢化,出産年齢の高齢化,小子化という女性のライフスタイルが子宮内膜症のリスク因子とされているが,これは卵巣癌が増加している背景そのものでもある.内膜症は若年~性成熟期婦人に好発する月経痛を特徴とする良性疾患であり,不妊症と密接に関連するため,実地医家や不妊・内分泌を専門とする産婦人科医で管理されることが多い.当然,“腫瘍”という概念に乏しく,疼痛(月経困難症)や不妊という観点から手術の適応が決定されてきた.その一方,内膜症性(チョコレート)嚢胞と卵巣癌の合併例の報告が蓄積されてきた.近年,「チョコレート嚢胞はがん化することがあり,年齢や腫瘍径に相関してがん化率が上昇すること」が報告され1, 2),子宮内膜症取扱い規約(2004年版)には「endometrial cyst合併卵巣癌に対するガイドライン(卵巣チョコレート嚢胞の悪性化)」という項目が記載された3).すなわち,子宮内膜症は“腫瘍”としての経過観察や治療の必要性が認識された.卵巣チョコレート嚢胞は閉経したから大丈夫ではなく,卵巣嚢腫と同様に経時的に悪性化することを認識せねばならない.

 本稿では,悪性化という観点から,その発生,経過観察手段,治療のタイミング・方法について,婦人科腫瘍の治療を担当している立場より1つの見解を述べる.

痛みへの対策

内膜症の痛み

著者: 藤原寛行 ,   今野良 ,   鈴木光明

ページ範囲:P.163 - P.167

はじめに

 子宮内膜症は,子宮内膜組織あるいはそれに類似した組織が異所性に発生または生着し,発育する疾患である.月経痛,性交痛,あるいは慢性骨盤痛などの疼痛原因となり,女性の生活の質(QOL)を著しく損ない,日常生活に多大な影響を与えるものである.個々の患者の多彩な疼痛症状を把握することは,的確な治療法を選択するうえで非常に重要なことである.しかし,子宮内膜症は腹膜病変,深部病変,卵巣子宮内膜症性嚢胞,さらに子宮腺筋症と異なった病態を呈する疾患であるため,疼痛原因を一元的に論じることは難しい.そこで本稿では,子宮内膜症と疼痛との関係を各々の病態に即して整理し紹介する.

痛みに対する薬物療法

著者: 伊藤博之

ページ範囲:P.169 - P.173

はじめに

 子宮内膜症は疼痛と不妊を主訴とする疾患で生殖年齢にある女性の5~10%にみられ,しかも月経痛を訴える女性の40~60%に子宮内膜症が認められている.

 子宮内膜症の疼痛は多くの女性の日常生活のQOLを低下させ,今日ではその経済的影響も大きいと思われる.疼痛としては月経痛が最も多く日本内膜症協会の調査でも88%にみられ,ついで月経時以外の下腹痛,腰痛,性交痛,排便痛などの頻度が高い.このような疼痛の発生機序としてはプロスタグランジン(PGs)の産生増加のほか腹腔内病変部の炎症,出血,癒着,圧迫などさまざまな要因が考えられている.

 子宮内膜症の疼痛に対する薬物療法には月経痛などに対しNSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)をはじめとする鎮痛薬を投与する対症療法と,子宮内膜病変の改善や手術の術前・術後治療を目的としてGnRHアナログ,ダナゾール,経口避妊薬(ピル)などを投与するホルモン療法とがある.どのような症例にどの薬剤を選択するかは患者の年齢,病状の程度,挙児希望の有無などを参考のうえ決定する.しかし,子宮内膜症は薬物療法のみで根治させられないこと,薬剤の有効性には個人差があること,副作用があること,再発率が高いことなどを事前に十分に説明し,了解のうえ治療を開始することが肝要である.

痛みに対する手術適応と術式の工夫

著者: 杉並洋

ページ範囲:P.174 - P.179

はじめに

 子宮内膜症は月経痛や性交痛などの疼痛および妊孕性低下を惹起し,生殖年齢女性のQOLに大きく影響する.日本産科婦人科学会生殖・内分泌委員会が行った検討では,月経痛は活動性の高い子宮内膜症病巣がダグラス窩(直腸腟中隔)あるいは骨盤深部に浸潤したような場合に特に強くなると推論されている1)

 子宮内膜症性疼痛に対して表1に示すような治療法が考えられる.この表のなかで,・鎮痛剤は一般に対症療法としてよく使用されている.・~・に示す薬物療法はいずれも子宮内膜症性疼痛に対して有効であることが文献的に知られている2~5).しかしながら,これらの有効性はいずれも一過性であり,治療終了後には高頻度で症状再発が起こる.・の手術療法であるが,これに関するrandomized controlled trial(RCT)研究論文が1編存在し6),このなかでレーザーを用いた腹腔鏡下子宮内膜症手術の有効性が明らかとなっている.この論文の続編として術後のフォローアップ成績が報告されている7).術後1年時における症状再発率もレーザー手術群で低く,腹腔鏡下手術は子宮内膜症性疼痛の治療において重要な選択肢の1つであることが示されている.

 われわれも子宮内膜症性疼痛に対する腹腔鏡下子宮内膜症手術の有用性に関する検討を行った8).これは骨盤深部にまで浸潤した子宮内膜症に対してKTP─レーザー焼灼術を施行し表在性部分を焼灼・蒸散した群(焼灼群)と深部病巣を切除・摘出した群(切除群)とにおける術後の疼痛再発について検討したものである.RCTの成績ではないため確定的なことはいえないのかも知れないが,切除群では焼灼群に比較して症状再発が起こりにくいことが示されている(図1).骨盤深部にまで浸潤した子宮内膜症に対してKTP─レーザー焼灼だけで手術を終了した場合,表在性部分は確かに変性・蒸散されているのではあるが,深在性部分には生きた子宮内膜症が残ってしまい,そのために高い確率で症状再発が起こったことが推察できる.他方,子宮内膜症病巣を完全に摘出するとその疼痛除去効果が長期間にわたって持続する.

不妊症の治療

子宮内膜症と不妊

著者: 小畑孝四郎 ,   星合昊

ページ範囲:P.181 - P.185

はじめに

 子宮内膜症は疼痛と不妊を主訴とする疾患であり,女性のリプロダクティブヘルスを損なう疾患である.疼痛は子宮内膜症患者の30~50%1)に認められ,また,不妊症患者の30~60%に子宮内膜症が存在する2)

 子宮内膜症性不妊の要因として,プロスタグランジン,サイトカインなどの腹腔内環境や免疫異常,癒着による卵巣・卵管機能障害など数多く報告されているが,必ずしも十分解明されているとはいえない.しかしながら,これらの要因を取り除くことが子宮内膜症性不妊症の治療につながるものと思われる.

 子宮内膜症性不妊の治療には待機療法,薬物療法,手術療法があるが,最終的に妊娠できなければIVF─ETなどのARTに移行せざるを得ない.薬物療法,手術療法,ARTの詳細は次項を参照していただき,本稿では子宮内膜症合併不妊の治療戦略を中心に解説する.

不妊に対して薬物療法は有効か

著者: 泉谷知明 ,   前田長正 ,   深谷孝夫

ページ範囲:P.186 - P.189

はじめに

 子宮内膜症患者の30~50%に不妊を認めることから,子宮内膜症が妊孕性を低下させる疾患であることは周知の事実である.本疾患における妊孕性低下には,付属器癒着などによる解剖学的異常と腹腔内環境の異常による受精障害・胚発育障害などの機能的異常が関与していると考えられている.子宮内膜症の治療は手術療法と薬物療法に大別されるが,手術療法は解剖学的異常を修復し,さらに病巣除去により腹腔内環境を改善できる.その結果,不妊合併症例の妊孕性改善に対する治療効果が期待でき,実際にその有用性が示されている.一方,薬物療法は,疼痛改善効果は認められるものの,妊孕性改善に対する効果については疑問視されている.

 本稿では,薬物療法の妊孕性改善に対する効果に関する諸家の報告を紹介し,子宮内膜症合併不妊における本治療の位置づけについて述べる.

不妊患者における外科的治療

著者: 北島道夫 ,   石丸忠之

ページ範囲:P.190 - P.193

はじめに

 病態生理からみた子宮内膜症と不妊との関連は未だ明らかとはいえないが,子宮内膜症が疑われ挙児希望がある患者に対する治療は,まず外科的治療が第一選択となる1~3).この場合,腹腔鏡あるいは開腹術が選択されるが,その内容は多岐にわたり標準化されたものはなく,特にチョコレート嚢胞の取り扱いに関しては,いまだ意見の統一をみていない.しかしながら,子宮内膜症と不妊との関係が広く研究されるようになり,治療における臨床的なエビデンスも蓄積されつつある.本稿では,これでまでに報告されたrandomized controlled study(RCT)におけるエビデンスを中心に,子宮内膜症合併不妊における外科的治療の内容と問題点を概説したい.

内膜症のART

著者: 藤井俊策 ,   木村秀崇

ページ範囲:P.195 - P.199

内膜症はARTの治療成績を低下させるか?

 内膜症で起り得る骨盤内の器質的異常,すなわち卵のpick upや胚・配偶子の輸送を妨げる癒着などはARTで克服できる.現に多くの内膜症性不妊女性がARTにより児を得ている.しかし,ARTを繰り返し行っても妊娠が成立しない内膜症性不妊もしばしば経験する.その多くが重症例で,卵巣刺激を行っても採卵数が少なく,不良胚しか得られない.

 Barnhartら1)は,内膜症性不妊と卵管性不妊とでARTの転帰を比較した報告のうち,妊娠率が記載された22文献についてmeta─analysisを行い,内膜症性不妊では妊娠率のみならず採卵数,受精率,着床率のすべてが低下すると結論した.また,重症例では軽症例と比較してこれら評価項目すべてが低かった.重症男性不妊のためICSIを施行した症例を対象とした検討2)でも,内膜症では採卵数が少なかったと報告されている.海外におけるdonor卵を用いたARTの成績は,内膜症性不妊の問題点を明瞭にする.Recipientの内膜症は妊娠率に影響しない3~5)が,卵のdonorに内膜症があるとrecipientの妊娠率と着床率が低下する6).さらに,内膜症女性の卵を用いたARTでは,donorとrecipientのいずれにおいても妊娠率が低下する7).さらに,先のメタ分析には含まれなかった報告でも,内膜症性不妊での治療成績の低下が示されている8, 9).したがって,内膜症性不妊では卵の質・量とも低下し,ARTでも克服できない不利な問題を抱えていると考えざるを得ない.

連載 産婦人科エコー 何を考えるか?・2

胎児下腹部骨盤腔内の嚢胞像

著者: 竹内久彌

ページ範囲:P.119 - P.121

妊娠15週の定期健診時の超音波診で胎児下腹部骨盤腔に明らかな嚢胞像がみられた症例である.

 嚢胞の位置と形態からその発生源を推定すると,骨盤腔から出て腹壁よりに頭方に膨らむ嚢胞の形から,これが尿の貯留した膀胱であろうと考えて矛盾はないものといえる.ただ,通常の尿貯留の際にはみられないほど拡張して見えることから,過剰に尿の貯留した膀胱であると考えられた.膀胱以外に液体を貯留する臓器としては,ほかの泌尿器系臓器や内性器があり得るが,位置的,形態的に該当する異常臓器は考えられず,妊娠15週という週数からは異常発生した腫瘤性病変も考え難い.したがって,この時点では単純に尿貯留により拡張した膀胱が考えられた.

病院めぐり

岩手県立胆沢病院

著者: 丸田純一

ページ範囲:P.202 - P.202

岩手県立胆沢病院は県南平野部の水沢市(平成17年2月より奥州市)にある.昭和11年に農民の組合病院として5診療科で発足し,昭和25年には県立病院に生まれ変わり,平成9年には現在地に新築移転し,平成17年の今は病床数351床,標榜診療科19科,1日の平均外来患者数約1,200人,常勤医師数52名,研修医14名の広域中核病院として発展を続けている.

 この病院の際立った特徴は,伝統的に診療各科のつながりがよく,他科からの専門的な応援が得やすいことである.このために,どれほどの事故が回避されているだろうか.また,真っ黒にゴルフ焼けした院長以下,スポーツ好きな職員が多く,クラブ活動が盛んで,職種を超えた交流の場となっている.そうした空気があるためか,全病棟がゆるやかな混合病棟となっており,切迫流産の妊婦さんの隣に胆石のおばあさんがいても不思議ではない.段階的患者ケア方式(progressive patient care)と名づけたシステムで,患者を重症度に合った病棟に移していくのもユニークな点である.

長岡中央綜合病院

著者: 加藤政美

ページ範囲:P.203 - P.203

当院は平成16年10月23日に発生した新潟県中越地震の震源地の北に位置する長岡市の東地区に存在する.昭和9年,中越医療利用購買組合病院として開設されたが,昭和20年の長岡空襲で全焼し,昭和27年に厚生連中央病院となった.平成16年の大地震の際には新病院の建築中であり,旧病院・新病院ともに相当の被害を受けた.病院倒壊の恐怖を感じながらも,運び込まれる被災者の診療を行い,夜は車内生活・避難所生活という職員も多くみられた.全国から送られた支援・義援金に対して,ここに感謝申し上げる次第である.

 平成17年10月1日に新病院が開院し,病床数531床,標榜科目は21科で,新潟県厚生連15病院の教育や技術研修も担う中核病院として再スタートを切った.厚生労働省指定臨床研修指定病院であり,管理型臨床研修病院として,現在1学年5名,2学年6名の研修医が臨床研修に励んでいる.

教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール・8

帝王切開後帰室してから発症し周産期心筋症と診断された1例

著者: 阿部史朗 ,   榊原玲美 ,   橋本玲子 ,   水口恵理子 ,   山口和香佐 ,   金子みすず ,   桃原祥人 ,   岩田みさ子 ,   湯原均

ページ範囲:P.209 - P.211

症 例

 患 者 : 25歳,1回経妊・0経産(自然流産).身長156 cm,入院時体重56 kg(非妊時48 kg)

 既往歴 : 前回流産時に,マレイン酸メチルエルゴメトリン投与でアレルギー症状(発疹)があったとのことである(詳細不明).

OBSTETRIC NEWS

Isolated oligohydramniosと周産期転帰

著者: 武久徹

ページ範囲:P.205 - P.207

羊水過少症の頻度は研究対象や羊水過少症の定義により異なるが,0.5~5%と報告されている(AJOG 147 : 407, 1983/AJOG 149 : 355, 1984).正常妊娠を対象としたMooreらの研究では約1%である(AJOG 162 : 1168, 1990).比較的しばしば遭遇する産科管理の難問であり,特に満期前の場合は管理に苦慮させられる.羊水過少症はしばしばほかの母児状態異常と合併(例 : 先天奇形,高血圧,糖尿病,満期前破水,子宮内胎児発育制限)する(Semin Perinatol 17 : 183, 1993).これらの合併症自体が胎児転帰悪化の増悪因子であり,羊水過少症合併妊娠の周産期不良転帰が単にそのほかの母児状態異常の続発症の結果なのか,または羊水量減少自体が不良転帰の原因なのか明らかではない.

 羊水過少症があっても分娩時新生児酸素状態は不良ではないという研究が多数あり(AJOG 182 : 909, 2000/AJOG 180 : 1330, 1999/J mat Fet Med 7 : 197, 1998/AJOG 173 : 1166, 1995/J Perinatol 24 : 72, 2004),Obstetric Newsでも「ロウリスク妊娠の羊水過少症に誘発分娩は必要か?」という問題に関する研究を紹介した(臨婦産56 : 1, 2, 3月号,2002).

原著

卵胞液中アディポネクチン濃度と体外受精成績についての検討

著者: 星本和倫 ,   高橋のぞみ ,   野田有香 ,   間篠由貴 ,   星本和種

ページ範囲:P.212 - P.215

はじめに

 脂肪細胞は単なる脂肪貯蔵器官ではなく,アディポサイトカインと呼ばれる各種の生物活性物質を産生する生体内最大の内分泌器官であることがわかってきた1).アディポサイトカインにはレプチン,tumor necrosis factor(TNF)─a,interleukin(IL)─6,plasminogen activator inhibitor(PAI)─1などが知られているが,卵胞液中のこれらのアディポサイトカインと体外受精(IVF)の成績についてはいくつかの報告がある.例えば,卵胞液中のレプチン2),TNF─a 3),IL─6 4)の上昇はIVF成績を低下させ,刺激周期では卵胞液中のPAI─15)が上昇することなどが報告されている.特にレプチンは,子宮,卵巣莢膜細胞や顆粒膜細胞6)のみならず成熟卵細胞7)および着床前の受精卵8)にもmRNAあるいは受容体が発現しており,着床や胚の初期発生への関与が推定されている.

 最近では,新たなアディポサイトカインとしてアディポネクチン(ADPN)が注目を浴びている.ADPNは244アミノ酸からなる分泌蛋白であり,66アミノ酸でコラーゲン様モチーフを持ち,補体系のC1qやコラーゲンX,VIIとホモロジーを有している9).また,ADPNはインスリン感受性改善作用や,各種接着因子,増殖因子などの抑制を介して,血管内皮機能と深く関与していることが報告されている10)

 レプチンはインスリン抵抗性を増強し,ADPNは減弱させるという点で相反する作用を有しているが,ADPNの生殖系に関する報告はほとんどない.そこで,卵胞液中ADPN値の推移とIVFの成績との関係を比較検討した.

症例

尿閉をきたした子宮筋腫の2症例

著者: 朝野晃 ,   早坂篤 ,   明城光三 ,   和田裕一

ページ範囲:P.216 - P.219

はじめに

 尿閉を訴える婦人科疾患は稀であり,子宮筋腫,子宮後屈嵌頓,卵巣腫瘍,処女膜閉鎖症による腟留血腫,腟閉鎖,子宮脱などに合併した例が報告されている1).女性の急性尿閉の多くは子宮筋腫が原因であり1, 2),本邦では1999年までに24例が報告されており3),その後も少数例の報告がある.今回,子宮筋腫が原因であった尿閉の2症例を経験したので文献的考察を加え報告する.

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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76巻2号(2022年3月発行)

今月の臨床 妊娠初期の経過異常とその対処―流産・異所性妊娠・絨毛性疾患の診断と治療

76巻1号(2022年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科医が知っておきたい臨床遺伝学のすべて

75巻12号(2021年12月発行)

今月の臨床 プレコンセプションケアにどう取り組むか―いつ,誰に,何をする?

75巻11号(2021年11月発行)

今月の臨床 月経異常に対するホルモン療法を極める!―最新エビデンスと処方の実際

75巻10号(2021年10月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術

75巻9号(2021年9月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅰ)―妊娠中の処置・手術

75巻8号(2021年8月発行)

今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識

75巻7号(2021年7月発行)

今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために

75巻6号(2021年6月発行)

今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応

75巻5号(2021年5月発行)

今月の臨床 頸管熟化と子宮収縮の徹底理解!―安全な分娩誘発・計画分娩のために

75巻4号(2021年4月発行)

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

75巻3号(2021年4月発行)

今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する

75巻2号(2021年3月発行)

今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?

75巻1号(2021年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ

74巻12号(2020年12月発行)

今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法

74巻11号(2020年11月発行)

今月の臨床 論文作成の戦略―アクセプトを勝ちとるために

74巻10号(2020年10月発行)

今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで

74巻9号(2020年9月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?

74巻8号(2020年8月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?

74巻7号(2020年7月発行)

今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋

74巻6号(2020年6月発行)

今月の臨床 外来でみる子宮内膜症診療―患者特性に応じた管理・投薬のコツ

74巻5号(2020年5月発行)

今月の臨床 エコチル調査から見えてきた周産期の新たなリスク要因

74巻4号(2020年4月発行)

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

74巻3号(2020年4月発行)

今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する

74巻2号(2020年3月発行)

今月の臨床 はじめての情報検索―知りたいことの探し方・最新データの活かし方

74巻1号(2020年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス

73巻12号(2019年12月発行)

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤

73巻11号(2019年11月発行)

今月の臨床 基本手術手技の習得・指導ガイダンス―専攻医修了要件をどのように満たすか?〈特別付録web動画〉

73巻10号(2019年10月発行)

今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで

73巻9号(2019年9月発行)

今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策

73巻8号(2019年8月発行)

今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて

73巻7号(2019年7月発行)

今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか

73巻6号(2019年6月発行)

今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺

73巻5号(2019年5月発行)

今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか

73巻4号(2019年4月発行)

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル

73巻3号(2019年4月発行)

今月の臨床 いまさら聞けない 体外受精法と胚培養の基礎知識

73巻2号(2019年3月発行)

今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望

73巻1号(2019年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて

72巻12号(2018年12月発行)

今月の臨床 女性のアンチエイジング─老化のメカニズムから予防・対処法まで

72巻11号(2018年11月発行)

今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識

72巻10号(2018年10月発行)

今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで

72巻9号(2018年9月発行)

今月の臨床 症例検討会で突っ込まれないための“実践的”婦人科画像の読み方

72巻8号(2018年8月発行)

今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法

72巻7号(2018年7月発行)

今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ

72巻6号(2018年6月発行)

今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド

72巻5号(2018年5月発行)

今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために

72巻4号(2018年4月発行)

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!

72巻3号(2018年4月発行)

今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線

72巻2号(2018年3月発行)

今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?

72巻1号(2018年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール

71巻12号(2017年12月発行)

今月の臨床 あなたと患者を守る! 産婦人科診療に必要な法律・訴訟の知識

71巻11号(2017年11月発行)

今月の臨床 遺伝子診療の最前線─着床前,胎児から婦人科がんまで

71巻10号(2017年10月発行)

今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで

71巻9号(2017年9月発行)

今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー

71巻8号(2017年8月発行)

今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点

71巻7号(2017年7月発行)

今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?

71巻6号(2017年6月発行)

今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして

71巻5号(2017年5月発行)

今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える

71巻4号(2017年4月発行)

増刊号 産婦人科画像診断トレーニング─この所見をどう読むか?

71巻3号(2017年4月発行)

今月の臨床 婦人科がん低侵襲治療の現状と展望〈特別付録web動画〉

71巻2号(2017年3月発行)

今月の臨床 産科麻酔パーフェクトガイド

71巻1号(2017年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用

69巻12号(2015年12月発行)

今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く

69巻11号(2015年11月発行)

今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴”

69巻10号(2015年10月発行)

今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント

69巻9号(2015年9月発行)

今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点

69巻8号(2015年8月発行)

今月の臨床 体外受精治療の行方─問題点と将来展望

69巻7号(2015年7月発行)

今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント

69巻6号(2015年6月発行)

今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date

69巻5号(2015年5月発行)

今月の臨床 月経異常・不妊症の診断力を磨く

69巻4号(2015年4月発行)

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント

69巻3号(2015年4月発行)

今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開

69巻2号(2015年3月発行)

今月の臨床 総合診療における産婦人科医の役割─あらゆるライフステージにある女性へのヘルスケア

69巻1号(2015年1月発行)

今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道

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