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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科60巻3号

2006年03月発行

今月の臨床 妊婦と胎児の栄養管理

異常妊娠と栄養管理

妊娠高血圧症候群

著者: 松原裕子1 伊藤昌春1

所属機関: 1愛媛大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.276 - P.279

文献概要

はじめに

 妊娠高血圧症候群の栄養管理については,1996年に日本産婦人科学会妊娠中毒症問題委員会より「妊娠中毒症栄養管理指針」が示され,その後,日産婦栄養代謝問題委員会によって「妊娠中毒症栄養管理指針,1981」に改正された.1998年には日本産科婦人科学会周産期委員会より「妊娠中毒症の生活指導,および栄養指導」としてさらに改正された(表1).その基本は摂取カロリー制限,塩分制限,高蛋白食である.なお,2005年に妊娠中毒症から妊娠高血圧症候群へ定義が改められ,今後栄養指導についても新たな指針が出るものと思われるが,現時点では妊娠高血圧症候群の栄養指導の指針は前述の表1を用いている.

参考文献

1)Solomon CG, Seely EW : Hypertension in pregnancy : a manifestation of the insulin resistance syndrome?Hypertension 37 : 232─239, 2001
2)鍋島邦浩 : 妊娠中毒症の高血圧に対する食塩制限の意義.日腎誌36 : 227─232, 1994
3)中塚幹也 : 妊娠中毒症における減塩食に関するアンケート調査.妊中誌9 : 24─29, 2001
4)Belizan JM, Villar J, Gonzalez L, et al : Calcium supplementation to prevent hypertensive disorders of pregnancy. N Engl J Med 325 : 1399─1405, 1991
5)Levine RJ, Hauth JC, Curet LB : Trial of calcium to prevent preeclampsia. N Engl J Med 337 : 69─76, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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