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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科60巻3号

2006年03月発行

今月の臨床 妊婦と胎児の栄養管理

産褥・授乳期の栄養管理

著者: 鈴木真1

所属機関: 1亀田総合病院産婦人科

ページ範囲:P.291 - P.295

文献概要

はじめに

 分娩が終了してから,妊娠・分娩に伴う母体の生理的変化が非妊娠時の状態に復する期間を産褥期と称し,通常6~8週間要するとされている.胎児の娩出にともない胎児・胎盤・子宮への循環が消失し,子宮は1か月ほどで妊娠前に復するが,母体全体が妊娠前に復するためにはさらに2~4週間かかるということになる.出産後には身体の復古に加えて,育児と母乳哺育をする場合には母乳を産生するという新たな仕事が生じるので,これらを考慮して栄養管理を行う必要がある.また妊娠高血圧症候群で高血圧や蛋白尿があった場合や妊娠糖尿病の場合にはそれぞれ個別の指導が必要になる.

参考文献

1)Cunningham FG, et al : Antepartum. Williams Obstetrics. 22nd ed. p214, McGraw─Hill, 2005
2)日本人の食事摂取基準www.mhlw.go.jp/houdou/2004/11/h1122─2.html
3)福岡秀興,向井伸治,春名めぐみ : 授乳期の特殊な骨Ca代謝を考える.周産期医学34 : 1425─1429, 2004
4)Cunningham FG, et al : The puerperium. Williams Obstetrics. 22nd ed. p706, McGraw─Hill, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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