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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科60巻4号

2006年04月発行

今月の臨床 女性診療科外来プラクティス

IV 不妊・避妊・不育症外来

6. 避妊法

著者: 田辺清男1 斉藤英子1

所属機関: 1東京電力病院産婦人科

ページ範囲:P.515 - P.519

文献概要

1 はじめに

 世界では数多くの避妊法が用いられているが,現在日本で利用可能な避妊法には,近代的避妊法として経口避妊法,子宮内避妊器具,永久避妊法(卵管結紮,精管結紮など)などが,また古典的な避妊法としてはコンドーム,ペッサリー,殺精子剤,周期的禁欲法(オギノ式,リズム式,基礎体温法など),洗浄法,性交中絶法(腟外射精法)などがある.日本では圧倒的にコンドームが使用されているが,コンドーム以下の方法は古典的避妊法と呼ばれている通り,前近代的な方法といえる.なお,女性用コンドームは発売中止となり,また殺精子剤としては錠剤のみが現在利用可能である.

 本稿では,低用量経口避妊剤の種類と処方の考え方,子宮内避妊器具の種類,および緊急避妊法を中心として概説し,最後に避妊法の選択の実際に関して述べる.

参考文献

1)田辺清男 : ピル処方の時の危機管理.周産期医学28 : 367─372, 1998
2)田辺清男 : 低用量経口避妊薬(OC)を処方するにあたって.日母研修ニュースNO7, 1999, 8.
3)田辺清男 : 低用量経口避妊薬の最新トピックス 3.臨床現場での服薬指導.医薬ジャーナル36 : 965─971, 2000
4)田辺清男 : わが国における避妊の実態.産と婦67(増刊号): 13─21, 2000
5)田辺清男 : 低用量ピルのガイドライン.産婦の世界52 : 425─433, 2000
6)田辺清男 : 避妊.産と婦72(増刊号): 242─245, 2005
7)低用量経口避妊薬「医師向け情報提供資料」
8)各種OCの添付文書
9)World Health Ordanization(WHO): Selected practice recommendations for contraceptive use. Geneva Switzerland, WHO, 2002
10)Faculty of Family Planning and Reproductive Health Care(FFPRHC).First prescription of combined oral contraception : recommendations for clinical practice. Br J Fam Plann 26 : 27─38, 2000
11)Dickey RD : Managing contraceptive pill patients. 9th ed. EMIS, Inc. Medical Pudlishere, Durant, OK, USA, 1998
12)Guillebaud J : Contraception. 2nd ed. Churchill Livingstone, NY, USA, 1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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