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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科60巻5号

2006年05月発行

文献概要

連載 Estrogen Series 67

ホルモン補充療法と子宮内膜癌 英国Million Women Studyの結果

著者: 矢沢珪二郎1

所属機関: 1ハワイ大学

ページ範囲:P.791 - P.791

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エストロゲン単剤の使用は子宮内膜癌を増加させることが立証されている.そのため,エストロゲン(E)による内膜増殖作用に拮抗するためにプロゲステロン(P)が併用(combined HRT)される.併用の方法には,連続的にEとPを組み合わせて使用するもの(continous combined therapy)と,周期の前半にEを使用し,周期後半にPを付け加えるcyclic(周期的)combined therapyとがある.この調査ではE単剤,E+P continuous,E+P cyclicの3種とHRTを使用していないnever usersとを比較検討した.また,ヨーロッパで使用されているTiboloneというエストロゲン製剤の使用も調査対象とした.このTiboloneは米国や日本では未承認のもので,したがって使用されていない.

 英国のMillion Women Studyは大規模調査で,対象人口は716,738名の更年期後女性である.そのうちの320,953名(45%)は現在または過去のHRTの使用者である.追跡期間は3.4年で長いとはいえない.

参考文献

1)Million Women Study Collaborators : Endometrial cancer and hormone─replacement therapy in the Million Women Study. Lancet 365 : 1543─1551, 2005
2)Comment. Hormones and endometrial cancer─new data from the Million Women Study. Lancet 365 : 1517─1518, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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