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連載 症例
月経期にイレウスで発症した回腸子宮内膜症の1例
著者: 林嘉信1 原田貴代1 大塚未砂子1 安蘓正和2 金城満3
所属機関: 1新日鐵八幡記念病院産婦人科 2同 外科 3同 病理部
ページ範囲:P.921 - P.924
文献購入ページに移動異所性子宮内膜が腸管に存在する場合は腸管子宮内膜症と呼ばれるが,その発生部位は直腸,S状結腸が圧倒的に多く,小腸は少なく7%程度と報告されている1).また,腸管子宮内膜症の報告は,本邦では欧米と比べて比較的少ないといわれている2).筆者が知る限り,本邦では腸閉塞を発症した回腸子宮内膜症として,現在までに自験例を含めて30例が文献的に報告されている3~6).今回われわれは,月経期間中に腸閉塞で発症した回腸子宮内膜症の1例を経験したので報告する.
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